YUKIO井の頭公園ライブ真剣十番勝負その2

昨日は土曜日。井の頭公園に唄いに行って来た。コロナ禍が過ぎ去ろうとしているのか?どうなのかはわからないがコロナが流行って以降、公園に唄いに行くのは今回で2回目だ。昨日もよく晴れていた。快晴の中、公園池南側のなんとか橋を渡ってすぐ左のところに立った。

吉祥寺に行く電車の中で立てた今回の作戦はこうだ。アコギ弾き語りできる曲を2セットにして、一つは背景を池にして自然の中でのユーチューブ用の動画を撮る。もう一つは公園を散歩する人たちが通る散歩道沿いに出て投げ銭を乞う、要は新規お客様相手のガチンコ勝負だ。

どちらを先にやろうかと考えていたのだが、唄う前に公園事務所に寄ると、まだほとんどパフォーマーの人たちは来てないらしく、自分が3番目だった。名簿にサインしながら、”あれ?ボクで3 番目ですか?余り来てないんですね・・・。”と事務所の人に尋ねると、”いやぁ、日によって全然違うんですよね。今日はまだ・・・”と言われ、であればいい場所取れるかもしれないと思い、現場に行ってみると案の定、誰もいないので、ではもう公園の隅(すみ)っこでユーチューブの動画を撮ろうという気もなくなり、公園に遊びに来ている人たちに対して、久しぶりにガチンコ勝負を挑(いど)むことになった。昨日の午前11時半くらいのことである。

空気も乾燥していて、唄い出すと体が火照(ほて)ってくるので、上着の黒のフードを脱ごうかなと思ったのだが、熱くなったら、熱くなったで、その時だと思い、気にせず唄い出した。いちいちくよくよ悩んでいても仕方がないからだ。1曲目は何を唄うか決めてあって、※「ハイ」という唄だ。前回来た時は「天国キス」という唄だったので、毎回同じだと面白くないと思い、公園に来る途中の電車の中で考えて来た。

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今日のオレはハイだぜ
今日のオレはハイだぜ
今日のオレはハイだぜ
今日のオレはイカれてる

こんな感じで唄い始める曲で、けっこう難しい曲なのだが、歌詞がシンプルで全部覚えていて唄いやすいので、ギター弾き語りのライブで最初か最後によく唄う曲だ。井の頭公園でも何度も唄っている曲なのだが、散歩している子供から、”何?この変な曲〜!”と罵声(ばせい)を浴びせられたこともある。笑 ”子供にはわかりませんよ。”と鼻で笑ってやるのだが、ここからが真剣勝負のはじまりだ。

久しぶりの真剣勝負なので、もう無意識のうちに声がでかくなっているのか?曲の途中で息が上がってきて、1曲目のこの「ハイ」という曲を唄い終わる頃には、肩で息するほどになっていた。ゼイ、ゼイ、ハァ、ハァ、この緊張感久しぶりだなと思う反面、懐かしいなとも感じたりもした。1曲目が終わったところで、自身の緊張感とは別に周りは自分の存在を無視するかのように散歩人が平然と自分の目の前を横切って行く。

2曲目、3曲目と進むにつれ、だんだん落ち着いて来た。ギターピックを持ってきてないので、爪弾きしていたのだが、最初に力が入り過ぎたのか、指先がヒリヒリする。声も別に大声を出さなくてもいいじゃないかと思い出し、頭も冷静になって来た。唄う先にあるベンチに人が座り始めた。真ん中にあるベンチには身体障害者であろう子供と親父さんが座って、親父さんが子供の鼻をすすってる。右のベンチには女の人が一人でスマホを見だした。

自分の曲を聞いているのか?

唄に興味がないのか、親父さんと子供はどこかに行ってしまった。入れ替わるように老夫婦が真ん中のベンチに座って楽しそうに会話している。右ベンチの女の人も消えてしまい、そこには今度はお母さんと小さな子供2人の親子連れが座り、大きい方の女の子はパンを食べ始め、小さい方の男の子は時折、唄っている自分に向かって来て軽く踊ったりもした。お母さんは、”よしなさい!”といった感じでその子をなだめたりして、おっ、これは脈(みゃく)があるかもとも思ったのだが、井の頭公園で唄ってきた経験上、こういう親子が投げ銭をしてくれるということはほとんど無いということがわかっているので、淡々と唄っていると、やはりこの親子3人はベンチを立ってどこかに行ってしまった。その代わりに今度は、そのベンチに犬の散歩に来た男の人が座った。犬は男の人の前でじっと座っている。男の人もスマホを取り出し、ずっとベンチで眺めている。

オレの曲を聞いているのか?

聞いてくれているのなら、少しくらい投げ銭してくれよと思うのだが、自分が妄想(もうそう)しているだけで、世の中そんなに甘くない。男の人も犬を連れてベンチをたって行き、代わりに若い女の子が座った。自分が思うに、こういう自分が淡い期待を持った人たちが投げ銭をしてくれることはほとんどなくて、投げ銭は期待しないところから、思わずやって来ることが多い。昨日に限って言えば、左からやって来た通行人の4、5人の女の子のグループの中の一人が、自分の目の前に置いてある投げ銭用の枡(ます)に突然、小銭を入れてくれて去って行った。この女の子グループが私の唄を聞いていたとは思えないので、なぜ投げ銭をしてくれたのかがよくわからないのだが、こうした場合だけでなく投げ銭は予期しないところからやって来る。笑

昨日は、コロナ禍以前のように丸1日、公園で唄うことはしないよう決めていたので、お昼過ぎには切り上げて来た。最後の唄は何にしよう?と考えたのだが、やはり最初に唄った「ハイ」という曲で閉(し)めようと思い、

今日のオレはハイだぜ
今日のオレはハイだぜ
今日のオレはハイだぜ
今日のオレは夢みてる

と唄った。すると、それまで気づかなかったのだが、後ろにもベンチがあって、そこに座っていた女性の方が立ち上がって投げ銭を落として行ってくれた。その女性いつから後ろのベンチに座っていたのだろう?まるっきり気づかなくて、悪いことをしたなという気分になってしまったのだった。最後の「ハイ」はもう疲れていて、誰も聞いていないだろうと思い適当に唄ってしまったからだ。

このように投げ銭というのは、自分が思いもしないところから飛んで来たりする。男に女心がわからないように、あるいは女に男心がわからないように。何はともあれ、久しぶりの井の頭公園ライブ真剣勝負、昨日の戦果は、

584円也(なり)。笑

投げ銭をしてくれた女性の方、2人ありがとう!!あなたに再び巡(めぐ)り会えることを夢みて。

「ハイ」。チェッカーボード・ライブ

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