そばの味

ここ何回かラーメンを通して自分の曲を紹介してきたが、曲の紹介ばかりだとしつこいと思うので今回は曲の紹介をせず、日本そばを通して自己紹介をしようと思う。

自分はラーメンも好きなのだが、実はそれ以上に好きなのがそばだ。そばといってもいろいろあるが、その中でも天ぷらそばが大好きだ!自分の人生の最後の晩餐では天ぷらそばが食べたい。天ぷらそばを食べて死ぬのであれば後悔ない。

ただ、日本全国地方によってもそばの味はぜんぜん違う。天ぷらそばといえば東京に居ると、かき揚のイメージがあると思うが、自分が最も食べたいのはえび天そばだ。えびの天ぷらそばが一番うまい!

えびの天ぷらそばって年越しそばじゃん!と思う方もいらっしゃいますが、その通り。年越しのえび天そばが私の大好物なのだ。したがっていつも年が明けたにもかかわらずお正月の元旦の夜も、大みそかに残しておいた天ぷらそばをおせちには目もくれず、自分はまた間抜けにも食すのだ。

東京の立ち食いそば屋さんの天ぷらそばはみんなかき揚で、えび天そばになるといきなり値段が上がることになる。江戸っ子の顔をしているが私は富山の片田舎の出身で、東京に出てきたころはお金もなく、えび天そばを食べたくても我慢してかき揚の天ぷらそばを食べてきた。

そのせいかいまだに立ち食いそば屋ではかき揚そばを食べている。なんだか最近はかき揚そばも美味いなと思うようになってしまった。

しかし私の原点は、富山、高岡のえびの入った天ぷらそばなのだ。父親に連れてってもらった高岡の大和というデパートの上階の食堂で、いつも食べてたお子様ランチではなくて、その日はじめて注文した天ぷらそばが余りに美味しくて、こんな旨いものがこの世にあるのかと思ったくらいだった。

富山で天ぷらそばといえば、みんなえび天そばだ。そして汁が透き通っている。よく聞くが、東京の汁は真っ黒ではじめて食べたときは驚いたものだった。

田舎者丸出しだが東京に来るまで、ざるそばというものも食べたことがなかった。田舎にも普通のそば屋のメニューの中にはざるそばがあったと記憶しているが、私がいつも食べていた駅の立ち食いそば屋のメニューにはなかったように思う。

東京の人間はざるそばが好きだ。冬の寒い時期でもへっちゃらでそば屋で冷たいざるそばをズルズルすすっている。試しに私も齢をとってから何度か寒さに負けまいとざるそばをすすってみたが寒いだけだった・・・。やっぱりあったかい天ぷらそばがいい。

あと、不思議に思ったのは落語を聞きに行った帰り、その寄席の傍のそば屋さんでそばを食べてると、隣の人がやたらと大きい音でズルズルそばをすすって、ほんの1分くらいで食べてしまってあっという間にお店から出て行った。その姿があまりにも鮮烈で、これが江戸っ子の粋というものなのだろうか?と疑問を感じたこともあった。

そういえば富山や金沢のすし屋ではアナゴには醤油をつけるのではなく、甘ったるい汁をつけて食べるのだが、東京のすし屋で食べるアナゴはものすごく辛い。これが江戸前なのか?と思った次第である。

江戸っ子になるにはどうやら、やせ我慢が必要らしい。音楽配信

ダーリン、キスして。擬音語の使い方

ラーメンのことを立て続けに2度書いちゃいましたが、今回はラーメンじゃなく麺を食べる唄をつくっているのでそちらを紹介したいと思います。

唄のタイトルはCHU!CHU!CHU!(チュ!チュ!チュ!)

私の曲の中では、この曲だけ主人公が女性の設定になっています。主人公の女性がダーリンにチューをせがむ形で唄がはじまります。”ダーリン、キスしてチュ、チュ、チュ、願いを込めてチュ、チュ、チュ、・・・”次からアタマから韻(いん)をふむ感じで、”ラーメン食べたいチュル、チュル、チュル、ソーメン食べたいチュル、チュル、チュル・・・”と麺類が登場して来ます。

この能天気な韻(いん)の踏み方!

なかなかイイ感じじゃないですか。(笑)やっぱり麺はすすらないといけないですよね。この後の歌詞が”夏が終わるまで飽きさせないで~♪”となっていて、暑い時期、人の筋力も疲れて、のど越しのいい麺類を食べるのは夏の季節が一番。

食事の時に音を立てちゃいけない欧米人には、夏に麺類を”ずるー、ずるー、ずるー”と音を立ててほおばる日本人の幸せ感はわかりはしないってもんだ。てやんでぃ!

さらに2コーラス目には”お蕎麦を食べたいチュル、チュル、チュル、おうどん食べたいチュル、チュル、チュル・・・”とたたみかけるように擬音語の大連発。どんなもんでぃ!目の青い外人さんには早く布団をたたんでお国に帰ってもらいな。

本当は、ラーメンは”チュル、チュル、チュル”でいいんだけど、ソーメンなんかは”ツル、ツル、ツル”とか、お蕎麦なんかは”ズル、ズル、ズル”の方がいいと思っている。しかし、いかんせん唄なのだから韻(いん)踏まないといけない、韻(いん)を。

その方がおもしろいのだもの~♪

けど、この唄で一番いいたかったのは、この主人公の女性がダーリンに向けて”アナタは決して一人じゃない!”と唄っているところなのです。

自分も含めて(笑)、一人で孤独だと思っている人がこの唄を聴いて少しでも笑ってくれればこの唄をつくったかいがあったというものです。

つらいことも、楽しいことも、唄いたい。キスして。

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いとしの花子ちゃん-幸福なラーメンの味-

前回ラーメンの話を書きましたが、今回もラーメンが出てくる私の別の唄を紹介したいと思います。

”いとしの花子”ちゃんという曲です。

全体的にかわいい曲になっていて、歌詞の中にラーメンが出てきます。主人公の風呂なしアパートに住む貧乏な「ボク」が彼女と一緒に銭湯に行き、その帰り彼女のスッピン笑顔があまりに綺麗でドギマギしてしまい自分の彼女でいいのかしら~ん?と不思議に思うのでした。

星空の下、二人でずっと歩きたいと願うのですが、アパートに戻ってラーメンをすするというストーリー展開になっています。ロマンチックなものよりも食欲だ!とユーモアとしてラーメンを登場させました。

ここでのラーメンは当然彼女がつくってくれたインスタントラーメンです。

外での数あるラーメン屋さんの中でひいきのラーメン屋があるように、家の中で食べるインスタントラーメンにも一人一人好みがあります。特に女性は外でラーメンを食べるのも好きなのでしょうけれど、自分でつくったインスタントラーメンの方がいろいろとこだわりがあるような気がします。

明星がいいとか、エースコックのワンタンメンがいいとか(古いな・・・)、今だと丸ちゃん製麺とかなのかな?男はラーメンは好きだけど、そんなインスタントラーメンの銘柄までこだわらないというか、知らないような気がする。インスタントラーメンよりカップラーメンにはこだわりがあるような気がしますがどんなものでしょうか?

私が自分でつくるインスタントラーメンは、具はなんにも入れないんですよね。そのまま麺をすするだけ。女の人は旦那や彼氏につくってあげるラーメンには卵やチャーシューやほうれん草とかいろいろ盛って上げるのでしょうけど、一人で食べる時って具をのせたりするのでしょうかね?訊いてみないとわかりませんが、まあ一人一人違うのでしょうけれど。

話はさておき、この”いとしの花子ちゃん”に出てくる主人公の「ボク」はその夜、どんなインスタントラーメンを食べたのでしょうか?

幸福な味がしたことだけは間違いない。(笑)

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ラーメン屋さんのB.G.M

ラーメンブームといわれここ久しいが、もはやラーメンは日本食なのかもしれない。昔はよくさびれた中華屋さんで食べたような気がするが、いまや東京で50m歩くとどこかのラーメン屋さんにぶつかるほどの勢いだ。

多種多様なお店が乱立して、ラーメンどころかつけ麺屋さんまでここ最近登場してきてブームなんてものじゃないほどの盛り上がり方である。

そんな最近のラーメン屋さんと昔ながらのお店の違いは、店舗がお洒落になっていたりとかいろいろあると思うのだが、音楽をやっている私としては一番気になるところがB.G.Mである。私が好き勝手に分析したところ(笑)

最近のラーメン屋さんのB.G.Mはジャズかビートルズなのだ。

昔は、B.G.Mをかけていないか、かけていても演歌だったような気がする。ラーメンがまだお酒を飲んで酔っ払った後のシメで平らげるものだったのが、ラーメンそのものが外食の主食として家族やデートで楽しめるものに変わったからなのだろうか?

私もそうした今どきのラーメン屋さんにはよく入るのだが、ほとんどがジャズがかかっているかビートルズがかかっている。たぶんジャズやビートルズをかけると売り上げが違ってくるとかそんなデータがあるのではないのかとかんぐったりもしてしまう。

最初に気付いたのは、まだ東京の西荻窪に住んでいた20年前ほどのことで、そのお店ではビートルズがガンガンにかかっていて、店主の好みなのかな?めずらしいなと思っていたところ、駅前の他のお店でもビートルズがかかったいた。なんでローリングストーンズやレッドツェッペリンじゃないんだろう?

そのお店は”ひごもんず”というラーメン屋さんで、とんこつラーメンのかなり有名なお店みたいで、そのお店の名前のカップラーメンが出てたくらいである。

そして内装がお洒落なお店ほどジャズがかかっている。ジャズはやっぱりお洒落な音楽なのかな?

ラーメン屋B.G.M-ビートルズ、ジャズ理論を確かめるべく、ネットでそうした記事がないかと検索したところ、残念ながらそんなこと思っている人はどこにもいなかった。(笑)ただ、ラーメン屋でかかるジャズを4ビートのスイングジャズとモダンジャズに分けて分析している人がいて笑ってしまった。

じつは私のオリジナル曲の中にこうした最近のラーメン屋での不思議に思ってきたことを表現した1曲がある。曲名はそのまま「ひごもんずとビートルズ」。歌詞は

飲んだ帰り ひごもんず♪ なんでかかる ビートルズ♪

しかなく、しかもワンコードで進んでいくという(笑)アバンギャルドな曲だ。ぜひ一度聴いてみてはいかが?

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