前回の続き。最後の文章、自分の音楽を”たくさんの人に聴いてもらうためには西洋ハーモニーが基盤になっていなければいけない”という理由が述べられてなかったので続きを書こうと思う。
音楽をやるのは好きであれば別に日本の民謡を三味線でやったり、アフリカ音楽を打楽器のジャンベを使ってやるのもいいと思う。だけどそれは日本民謡やアフリカ音楽の村の中だけの話であって、世界の共通語は音楽の世界では西洋ハーモニーなのだ。
今の世の中であれば、なんでプログラミングがアルファベットの英語で入力しなければいけないのか?中国語や日本語で打ち込むことはできないのだ。(変換するソフトがあるのかもしれないが、調べたことがないのであしからず。)それと同じことである。
そんな西洋ハーモニーの最大の特徴が長調と短調という曲によって大別される構造である。前にNHKのクラッシック音楽番組の中で有名な演奏家の人が音楽は長調か短調かどちらかしか存在しないと言っていたのを聞いたことがある。その人はクラッシック音楽にどっぷりとはまっているからそう思うのかもしれないが、世界中には長調、短調関係の無い音楽はいっぱいある。日本の民謡に長調、短調は無い。アフリカ音楽に長調、短調は関係無い。たぶん世界中の古い民謡には長調、短調はないのだ、あるのは西洋の民謡だけの話なのだ。
長調、短調を決定づけているのはド、ミ、ソで言えばミの音である。ミのままであれば長調、ミが半音下がれば短調となり多少暗めなハーモニーとなる。
ここからが今回の話で、今の世の中、世界中で再生産されているポピュラー音楽の大半がたぶんこのド、ミ、ソの長調か短調でできているのだが、ジャズやブルースには一概にはそれは当てはまらない部分もあるということだ。
ブルースの最大の特徴はド、ミ、ソ(長調)のハーモニーの上にミの半音下げた音(短調の音)を入れているところにある。これでは長調なのか短調なのかわからない。
私の曲においてはド、ミの半音下げた音、ソ(短調)のハーモニーの上にミの音を(長調)の音を加えた曲すらある。これも長調、短調関係ない。
こんな曲があるので自分の音楽の中にはジャズ的なものが内包していると言っているのである。そしてド、ミ、ソ音楽に飽きてしまった人も世界にたくさんいると思うので、そういう人たちに私の音楽を聴いてもらいたい、そういう人たちに私の音楽を買ってもらいたいと思い、なるべく具体的に文章にしたつもりです。よろしくお願い致します。音楽配信