人生は格好悪い

最近よく見ると若い女の子たちが結構つけまつ毛をしていることに気が付いた。異様にみなさんまつ毛が長くてクルンと上を向いていたりする。電車の中で隣の吊り革(かわ)につかまっている女の人は肌とか背中がツルツルになっていたりする。電車の窓際に貼ってある広告はエステが多くて、男性の全身脱毛のエステ広告も先日見かけた。

昔はこんなにつけまつ毛したり肌がツルツルの女の子がいなかったと思うのだが、知らない内にどんどん時代が変わって、そうすることが外に出る身だしなみとして当たり前になってきているのだと思う。ただ赤ちゃんを自転車に乗せて幼稚園に向かってる若い奥さんがつけまつ毛しているのを見た時には、なにか余りいい感じがしなかった。

時代に乗り遅れてしまったおじさんの独り言なのだが、子育ての最中に他人(ひと)の目を気にしてどうする!他人(ひと)に色目を使っている余裕があるのなら、赤ちゃんにその分愛情を注いであげなさいよと思ってしまった。

最近は他人(ひと)からどう見られるかを1日中気にしていなければいけない。疲れる。インターネットの実名のSNSもそうだ。公開されているので変なことは書けない、みなさん人生、他人(ひと)には言えない様々なグチャグチャなことをやっていると思うのだが、当然誰もそんなことはアップしない。成功者として人生を謳歌(おうか)している姿が映し出されるだけで、どうも生活感が漂ってこない。

どんどん何か世の中、人工的になっているような気がして息がつまってしまう。他人(ひと)からどう見られるかが大切だということはわかるのだが、そればかり気にしていても人生豊(ゆたか)にならないと思うのは私だけだろうか?

人生は格好悪い。

マスコミが言う”負け組”に当然、私も入るのだが、別に気にしたこともなかった。その時その時が楽しければそれでいいと思っている。人生格好よく生きようと思うので疲れるのだ。よく自分の人生を振り返ってみて欲しい、そんなTVや映画のようなものじゃなかったはずだ、あっちに嘘つき、こっちに頭を下げたかと思えば、向こうで虚勢を張っている。たまにいいことがあって自分の力だと過信するが、そんなの自分が思っているだけであって世界は誰も動いてくれない。格好つけてる自分が踊っているだけだ。

こんなもののような気がする。生きている限り踊り続けなければいけないのだろうけど、やはりはったりのダンスはいけない。もう一度言おう、人生は格好悪い。

そういえば自分で自分の洋服を買うことなどもう何十年もしてないからな・・・。パンツすら買ってない。(笑)

人生は格好悪い。音楽配信