秋の環七自転車旅-復路-

雨が降るの嫌だな、その前に早く帰ろうと思いお客さんの場所、旗の台を出発。来たところとは違う大通りに出る。

アレ?この通り、さっき来るときに来た道じゃないかと思い、なんだ早めに曲がり過ぎたんだとようやく気づき、この道路何て言う通りなのだろうと確認してみると、中原街道という通りだった。

中原街道を直進し、環七と交わる交差点に出る。そして環七の左側に渡り、帰路についた。ここからが秋の環七自転車旅、復路のはじまりである。

復路は、いきなりのなだらかな上り坂からはじまるのであった。だらだらと続く上り坂は体にこたえると言おうか、ボクシングのKO必死のストレートパンチではなく、軽いジャブを腹に当てられている感じで、知らない内に消耗していて辛いのだ。我慢して上る。しばらく行くと、左手に立ち食いそば屋かうどん屋かわからないが、見えてくる、いつもここで一杯食っていくかと思うのだが、そうするとCDの売り上げが消えてしまうと我慢するのであった。笑 昨年までは寂(さび)れたたたたずまいの小屋だったのに、建てなおしたみたいで小ぎれいになっている。なんだか古い方が風情があったのにと思いつつ、写真をとって横を立ち去った。

立ち食いそば屋

またしばらく行くと再びなだらかな坂で、下を電車が通っていた。復路一つ目の路線だ。東横線なのかなと思っていたのだが、電車を遠目からみるとちがう車体のようにも見えるし、よくわからない。

お尻がだんだん痛くなってくる。我慢しながら自転車を漕ぐ。右側向こうに「せたが屋」という10年前くらいに結構テレビに出てたラーメン屋さんが見えて来て、目黒から世田谷に戻って来たことに多少安堵する。このラーメン屋も一度入ってみたいと思っていたが、まあ、たぶん入ることもないだろう。写真を撮ったのだが、環七を通る軽トラックの荷物に邪魔されて店名が隠れてしまった。

らーめん屋「せたが屋」

そして、ようやく再び246に当たる。尻が痛い。

まだ、復路の半分も行ってないかな?という感じなのだが、もう疲れていて、疲れたと思わないようにして、無表情で行軍する。

世田谷通り、

チンチン電車の世田谷線、

左手に世田谷線の駅が見えたので、この近くの駅って何駅なんだろうと思い、確認すると若林駅だった。なるほどここら辺は若林なんだと納得し、さらに直進。そして、いよいよ復路の最大の難関、心臓破りの丘ならぬ、上り坂が見えて来た。

この写真あたりから徐々に坂道が上がって行く、この坂道を上るだけでも辛いのだが、疲れたところに、さらに急斜面が待ち受けているのだ。

そう、この階段の真ん中を自転車で上って行くのだが、なんでこんな急斜面を自転車で上らなければいけないのか?馬鹿みたいだと思い、今年は自転車を降り、自転車を押しながら階段を上った。そうすると結構楽だった。笑 去年までは、この坂を意地になって自転車で上りきっていたのだが、別に誰かに褒められるわけでもなく、歩いて上ればいいだけの話なのである。お正月にテレビ放映してくれるわけでも無いしな。笑

そして上りきったところが、こちら。ちょうどイオンの「まいばすけっと」の入り口になっていて、ここからさらに多少上り坂が続くのであった。急勾配の坂道を上りきった後の更なる微妙な傾斜、毎年ここをフラフラになりながら自転車を漕ぐのだが、今年はもう手前から歩いているので、なんてことはない。ここでまた自転車をまたいで漕ぎだした。ちょうど往路の環七から外れて急な下り坂があったところの反対側なのだと今年ようやく気づき、そうか!ここは代田で行程の半分はもう過ぎている、残りは少しだと思い、気分も少しは安らぐのだった。

そしてしばらく行くと、今度は復路ではじめて環七から外れる通りにさしかかる。

環七のバイパスみたいになっている通りで、確か泉商店街か泉通りと看板が出ていたと思うが、あるいは泉ではなく和泉だったような気もするが、定かでなく、そんな名称よりも大切なことは、この通りがゆるやかな下りになっていることだ。足を休ませられるのである。ペダルを漕がなくていい!ゆっくりこの通りを下ると、再び環七に合流。

環七との合流地点

ゴールは近いぞと!膝の痛みもそこのけに、がんばってペダルを漕ぎ始めるのだった。そして、とうとう方南町の交差点に到着。記念に丸の内線方南町駅の地下鉄出口を撮影し、

ラストスパートに入るのだった。自転車を漕ぎながら、さて、この秋の自転車旅のゴールはどこにしよう?と思いめぐらし、そうか、やっぱりここしかないと最後は久しぶりに妙法寺に寄ってみた。なにか翌日からイベントがあるみたいで、その準備が粛々と進んでいたのだが、お構いなしに自転車を正門前につけ、ヘルメットを脱ぎ、記念撮影。その後、家にようやく戻ったのだった。妙法寺を知らない方も多いと思うので、ここで説明しておくと、日蓮宗の有名な古刹(こさつ)で、江戸時代までは、大江戸というのは四ッ谷御門までで、江戸時代の人たちは四ッ谷御門を出て最初にめざすのがこの妙法寺だったと、前によく通ったピアノバーのマスターに教わった。厄除大師で知られ、我が家でも数年に1回、妙法寺に初詣に行く。家族は参道の饅頭屋さんの揚げ饅頭が好きだ。除夜の鐘つきもサービスでつかせてくれて、一度やってみたいと思い行列に並んでみたのだが、その行列が余りに長くて、せっかく大みそかに風呂に入って温まった体が、すっかり冷え切ってしまった年越しの思い出がある。笑

今回、写真ばかりの内容になってしまったが、最後はこの妙法寺正門前のもので終わりにする。疲れた。

妙法寺正門前
「今」動画

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