フロイトが夢の中で聞いたメロディー

ある曲のミックス・マスタリング作業をやっていて完全に行き詰ってしまった。何をやっても上手(うま)くいかない。自分の思い描いた像がそこにあるのだが、届かないのだ。簡単に済むと思っていたはずが、もう1週間くらい停滞(ていたい)してしまった。頭の中ではドラマや映画のように次から次へと作業がはかどっていくのだが、現実は遅々(ちち)として進まない。(笑)しかしながら、こういうことはよくある話で、何度も経験して来ている。こういう時は一旦(いったん)現場を離(はな)れるに限る。

ということで、このブログに向かってしまった。(笑)さて、何を書こう?今日も窓からそそぐ外の日差しはまぶしいぞ!

最近は暖かくなったので、また読書を再開した。寒いと自分は読書しないのだ。(笑)なぜだかと言うと、寝る前に布団の上に横になって本を読んで、睡魔(すいま)が襲ってきたら、本を閉じ、灯(あか)りを消して寝るという習慣になっていて、寒い季節だと体が冷えちゃって、読む気が、つい、しなくなってしまうのだった。手がかじかみながら本を読むのも辛(つら)いよ~。(笑)暖房つけて読めばいいじゃないか!と言われてしまいそうだが、暖房つけて、布団(ふとん)にくるまって時間を過ごすと体が温(あたた)まりすぎちゃって、眠れなくなってしまうのだ。多少、寒いかなと思うくらいに布団に潜(もぐ)り込んで、体が温まって自然と寝てしまうというのが、自分にとってはベストで、布団がその日、干してあればさらに快適に眠れるのであった。(笑)

寝る前に読む本はまちまちなのだが、やはり内容が難しい本を読むほど眠気(ねむけ)が襲(おそ)ってくる速度も速くなる。(笑)※ダーウィンの「種の起源」を読んでいた時には、読み始めて10分もたたないうちに眠くなって、布団にくるまってあっという間に寝てしまうという期間が何ヶ月も続いた。(笑)早くこの本を読み終えようとするのだが、眠くなるのは早いし、そうした難しい本に限って内容も膨大(ぼうだい)にあって、「種の起源」も「上」、「下」の2巻に分かれていたりなんかして、読み終えるのに半年くらいかかったと記憶している。(笑)

※ダーウィン「種の起源」・・・詳しくはウイキペディア

最近また読み始めたのも、「種の起源」に負けず劣(おと)らず難しい本で、※フロイトの「夢判断」という文庫本を読んでいる。「夢判断」も「上」、「下」2巻に分かれていて膨大な量なのだが、実は1回読み終えていて、あまりにも内容が難しいので、もう1回読んでみるかと、再度読み返している途中なのであった。「下」巻の最後1/4くらいのところで、冬になり止(と)まっていたのだが、暖かくなったのでまた読書を再開させたのであった。

※フロイト「夢判断」・・・詳しくはウイキペディア

なんで、フロイトの「夢判断」なんて、こんな小難しい本を読み始めたかと言うと、私の「月」という作品の最後から2曲目に「メロディー」という曲があって、この曲は曲名どおり一つのメロディーだけを延々繰り返す仕掛けになっていて、そのメロディーというのは、実は自分が寝ている時に思い浮かんだメロディーで、その時に夢を見ていたかどうかはわからないのだが、なぜか起きた後も覚えていて、そのメロディーに歌詞をつけただけの曲になっている。そんな寝ている夢の中で、メロディーを作るという人為的(じんいてき)作業が本当に行われたのだろうか?と自分自身の心の中に、疑心暗鬼(ぎしんあんき)があって、じゃあ1回フロイトの「夢判断」を、文庫本が本屋に置いてあったので読んでみようかと手に取ったのであった。

読んでみると、案(あん)の定(じょう)むずかしい本で、何を言っているのかさっぱりわからない。ただ1回読んでわかったのは、夢というのはフロイトが言うに、その人の願望充足(がんぼうじゅうそく)らしい。

願望充足(がんぼうじゅうそく)・・・。

もう少し、こんな難しい訳語ではなくて、もっとわかりやすい言葉でもないのかよ!?とも思うのだが、検索してみると、

願望充足とは、願望を空想上で達成する心理状態のことです。 夢やヒステリー、神経症の症状、幻覚は象徴的な願望充足です。

と、ある。その人の願いや望みを空想上でかなえるために夢をみるのだという。そんな馬鹿(ばか)な!わけのわからない夢などいっぱいあるし、願望充足のはずはないじゃないか!?と、みなさん思われるかもしれないが、フロイトはそうした反論を、夢に表(あらわ)れる現象というのは、いろいろな二次加工(にじかこう)がされていて、真実はその奥に隠されていると主張して、ひとつひとつ証拠(しょうこ)を示して論破(ろんぱ)していくのであった。

また「夢判断」の特長として、「夢」という曖昧(あいまい)なものを、証拠を示して、論理(ろんり)立てて解明していこうとするところが、東洋人の私としては、この本がものすごく白人ぽいと言おうか、西洋文明を感じるのであった。

コロナ禍の東京オリンピックが開かれるかどうかは科学の証明がないといけないと、アメリカのバイデン大統領は表明しているが、「夢」の解明を、できるだけ客観的に、まるで科学に基づくかのように論を語(かた)るフロイトは、占いや運勢を信じる人たちが語るロマンチックな夢解釈とは、ちょっと違った思考回路を持っていて、はたしてこの考えが正しいのかどうなのかは今の自分にはわからないが、この本が世界中で読まれ、この本によって精神分析がおこなわれ、心の病(やまい)から救われた人たちもたくさんいたからこそ有名になったわけでもあるのだろうし、相当な部分で当たっているのだろう。

この本が出たのは100年前の20世紀初頭で、精神分析のもはや古典書物なのだと思うが、現在の精神分析とはもっと進んでいると言おうか、どのような論を展開(てんかい)させているのだろうか?たぶんもっと細分化(さいぶんか)されているのだろうな。もうこうした本を読むことはないのだろうが、ふと、そう思った。テレビのニュースで精神分析医が人は誰でも人生に一度は鬱(うつ)になる期間があるということがわかって来たと言っていた。もう、21世紀はすごい世の中なりそうだ。(笑)

ちなみに、この私の「メロディー」という曲の歌詞作成時に、最初は”喜びのメロディー”と”悲しみのメロディー”の2つ言葉を使っていたのだが、”悲しみのメロディー”は消して、”喜びのメロディー”に統一した。なぜだろう?自分でもわからない。

けど、夢の中で聞こえるメロディーは”悲しみ”であってはいけない、”喜び”であってほしい!と自分の心が願っている気がして、、、フロイトが言う”夢とは願望充足(がんぼうじゅうそく)である。”と言うのは、あながち間違いではない気が最近はなんとなくしている。

最後に、繰り返されるこの通り一遍(いっぺん)等(とう)のメロディーが終わって、想像外のラップが始まるという展開がこの曲には待ち受けていて、(笑)ぜひ、このラップも聴いてもらえればなと思っているのだが、誰も聴いてくれない。(笑)

tunecoreが、コロナ禍特別企画として3年間無料配信サービスをすると言うので、それを利用してこの曲をストリーミングでも配信している。配信時に、プロモーションの動画をどうしよう?と思い、ラップで最後”宇宙にもどる、もどるだけ~”と何度も繰り返しているので、ゆっくり宇宙が動く動画を作成してみたのだが、誰も見てくれない。(笑)確かに退屈な動画だ。(笑)

ただ、ユーチューブなんかを見ると単純な動作だけがある音楽動画に何万回の視聴がついていたりして、それを真似(まね)したつもりだったのだが、うまく行かない。やはりフォロワー数とかは裏に何かあるような気がするのだが・・・。それは置いておいて、

とりあえずは、この「メロデイー」という曲を聴いてみないかい?作品「月」の中、9曲目。あるいは、ストリーミングでも配信中です!気に入ったら買ってください。よろしくお願いします。

音楽配信

「メロディー」動画。星が実は徐々に動いて行くのであります。(笑)

ともだちがほしいよ

突然ですが、今回「ともだちがほしいよ」という曲をリリースすることになりました。「月」というアルバム作品の中にも入っている曲で、そちらは「友達が欲しいよ」と曲名に漢字が入っていたりなんかします。なぜそうしたか?その理由なんかも含めて今回は語って行こうかなと思います。

1年前に「月」というアルバム作品とその中に入っている「藤の花」という1曲をリリースしたのですが、「月」はダウンロードしかできない形になっていて、こちらは私自身が音楽配信業者にお金を払って配信しています。「藤の花」の方は配信業者の方が1年に1回、私みたいな独立系ミュージシャンを配信に誘い込み、囲い込むために、1曲だけに限り無料サービスをやるので、それを利用してspotifyやAPPLE MUSIC等で無料で聴けるストリーミングも含めて配信したのですが、1年間の期限付きとなっていまして、「藤の花」は今月1月をもって配信は終了するのです。その代わりと言っては何ですが、今回新しく「ともだちがほしいよ」という曲を今後1年間ストリーミング配信しようと企(たくら)んだのでした。

「藤の花」の方は、ストリーミングでは聴けなくなりますが、YouTube上の動画では全編聴けますので、ぜひそちらを見ていただいて、気に入ったら、そちらからダウンロードいかがなものでしょうか?

さて、その作品「月」第2弾ストリーミング、シングルカットとも言うべき「ともだちがほしいよ」という曲をなぜ今回、数多(あまた)ある私の曲の中から選んだのかと言いますと、、、そんなに理由は無いのですが、まず「藤の花」の時もそうだったのですが、楽曲が音楽的にそんなに難しく無いこと、そして歌詞がシンプルなことなどが挙げられます。

特に”友達が欲しいよ〜”と唄う歌詞が、”50も過ぎた親父(オヤジ)が吐(は)く台詞(セリフ)か!?”と何だか世間から白い目で見られそうな、あるいはそう言われることは無いにしろ、腹の中で蔑(さげす)まされるだろうなと容易に想像されたので、よし!では、今回この曲で行こう!と思ったのでした。(笑)

やはり、曲には違和感がないといけない。

私の曲には、結構”わかってたまるか〜!”とか、”キミたちは満員電車に乗って死んでいけばいい、、、”とか、奇をてらったつもりは無いにしろ、大手のレコード会社だけでなく世間一般からも疎(うと)まれそうな歌詞がついてる唄が少なくない。(笑)”友達が欲しいよ〜”と唄うのも、その延長線上にあるのです。

何だか世の中の当たり前だと思う常識や風潮が、若い頃から嫌でしょうがない。”友達が欲しいよ〜”とか10代の青春時代の若者ではあるまいし、大の大人(おとな)がそんな女々(めめ)しいこというものじゃ無い!今時(いまどき)の小学生だってそんなこと言わない!とお咎(とが)めを受けてしまいそうですが、そんな指摘するのは連(つる)んで団体の中でぬくぬくと生きてる人間が言う話であって、厳しい現実において大人になっても友達が欲しいものだと思ってます。

この唄は30代の前半の頃、周りはみんな会社勤めになり、お金を稼ぐ以外に人生の価値は無いかのごとく世の中の大半は動いていることに気づかされ、自分もその大きな流れに背くことなどできないと悟った時に創った曲で、当時は曲が余り面白く無いので没(ボツ)にしてしまっていたのでした。

歌詞の中には”今じゃ新聞、経済面から読み始める自分がいる・・・”と唄ったりもしているのですが、実際はそんなこともなく(笑)、子供の頃そうであったようにまずテレビ欄をチラッとチェックして、スポーツ面を結構、隅(すみ)から隅まで読んで、それから経済面を読むのでした。ただその当時、経済面を読むようになった自分がいてと言うか、経済記事に何が書いてあるのか段々わかって来て、お金儲けと言おうか世の中の仕組みに興味を持ち始めた自分のその姿が、自身でとても不思議で新鮮に感じたので、こうした歌詞を思いついたのかもしれません。

大人は打算で動きます。子供の頃はそうした大人の打算を”汚(きたな)い”や”ズルイ”と言った言葉で表現しますが、生活がかかっているのです。金を稼げない自分の子供を責任を持ってその”汚い”大人にしないといけないのです。金を稼ぐには、嫌な人間とも顔をつき合わせなければいけません。

そんな時には、大人はたぶんその相手に”友達になろうよ!”と言うに違いありません。名刺を交換して”友達になろうよ!”と言って、友達になったふりをするのです。”お前なんか嫌いだ〜!”と言って敵を作るよりも、腹の中はどう思っているのかわかりませんが、表面上は友達になっておいた方がお互いメリットがあって作業がはかどるのです。その方が手っ取り早いのです。ですので”友達が欲しいよ!”と大人は言ってはいけないのです。

そこまでわかっていて何でお前はそんな”友達が欲しいよ〜”とか青くさい、今時の打算的な小学生だって言わないようなことを唄うのかと問われると、そう唄う方が自分は幸(しあわ)せになれると思うからに他なりません。(笑)

だって嘘はつきたくないもん。

肝心なことは誰だって嘘はつきたくないですよね。今回あえて作品「月」8曲目に入っている「友達が欲しいよ」を平仮名(ひらがな)の「ともだちがほしいよ」に変えたのもこうした考え方からなのでした。まだ子供心をどこかに引きずっている自分がいるのです。たぶん子供の頃から友達がいなかったのでしょうね。(笑)

せっかく音楽配信するというので、動画も「藤の花」に続いて作ってみました。ただ部屋の中での撮影となると上半身だけのものになってしまって、前回と変わらないものになるので衣装を変えてみました。チャンチャンコ着て、腹巻き巻いて唄ってます。(笑)へ、へ、へ。オリジナルの日本語の唄をうたっているからな。ギターとベースも弾いているぞ〜。右肩の下着がズリ落ちているのはご愛嬌(あいきょう)。(笑)ぜひ見てやってください。

「ともだちがほしいよ」音楽配信中  作品「月」音楽配信中

書き忘れてましたが、この曲の音楽的なこともついでに述べておこうと思います。音楽的には何も新しいことはやってません。(笑)ですので最初、若い頃この曲を没(ボツ)にしていました。けど、自分の心の中にはずっとこの曲は残っていて、たぶんビートルズの初期の頃の曲に近いのかなと勝手に思ったりもしてます。世界のビートルズと自分の曲をとうとう重ねちゃいました。(笑)

自分の音楽はロックだという割には今までビートルズについて何も語ってきませんでしたが、ビートルズは原体験で聴いているわけではなく後追いなので何とも言いづらいと言いましょうか、一応は一通り聴いてまして結構好きなのですが、周りにいた熱狂的なファンと思われる人達とは多少距離を置いてきたような気がしないでもありません。(笑)CDも何枚か持ってまして、やはり初期の頃のシンプルなビートルズの曲が大好きで、「ラブミードゥー」とか「抱きしめたい」とか、ジョンレノンのシャウトものと言いますか、そうした曲が好きなのです。この「ともだちがほしいよ」という曲も自分の声の音域の結構ギリギリのところで唄ってたりなんかするものですから、自分でも和製ジョンレノンになった感じで、まんざらでもない顔をして唄っていたのだろうな、その時の自分の顔を鏡で見てみたかったとも思うのでした。(笑)

そしてビートルズと言えば、私にとってはあまりお金の臭いがしないバンドと言おうか、大人に利用されずに自分たち自身で考え、この大地を踏みしめたバンドというイメージがあります。日本にも次から次へと色々な人気バンドやタレントさんが出てくるのですが、みんなその背後に芸能事務所があって、お金儲けの大人の都合で動いている感じが見え隠れして、自分たちで物を考えないと言おうか、考えさせられないように洗脳されるのか、よくわかりませんが、見ていて退屈(たいくつ)なのです。エレキギターを持って格好よく弾いているのですが、全然ロックに見えない、、、。演歌歌手と何が違うのだ???洒落(しゃれ)たコード進行でキーボード弾いて喝采を集めても、後ろで大人が手を引いているだけのような気がして、どうもお金の臭いが漂って来るのを嗅(か)ぎつけてしまうのは私だけでしょうか?現実のビートルズもアイドルとしてそんな感じだったのでしょうけど、不思議と余りそうしたイメージが湧いてこないのですよね。

ジョンレノンとポールマッカートニーは、ビートルズというバンドの曲作りの仕事仲間なのでしょうけど、同時に”ともだち”だったのかもしれません。お金儲けと割り切れば世界一儲けられるバンド、ビートルズを解散させる必要はどこにも無かったのですから。そんなことより相手の音楽性が許せなくなったりしたのでしょうけど、それも”ともだち”だったからこそなのでしょうね。二人が”友達になろうよ!”と名刺交換して、効率優先の割り切った大人の関係だったならば、まず解散もなかっただろうし、それより、第一ビートルズがこれほどまで有名なバンドになることも無かったような気がします。

自分も若い頃、何度も気の合うバンド仲間を求めて、その”ともだち”を探したのですが、未(いま)だに出会えません。ただ、こればっかりは自分で努力して何かできるものでもありません。仲良かった友達と音楽リハーサルスタジオに行って、自分の音楽をグチャグチャにされてしまって深く傷ついたり、自分より音楽知識の高い人間に、こうした方が良いと言われ指示に従い、結局は自分の意図しない曲になったりして、こうじゃないだろ!と思ったことも何度もあったりして(笑)、歳をとった今、それが現実なのだと思います。それでも自分はまだ不思議とこう思うのです。ジョンとポール、2人のように

ともだちがほしいよ

と。

最後に音楽をやっている人向けにこの簡単な曲の構造を語りますと、この曲のコード進行はFとFの平行調のDmが中心になっているのですが、曲の最後そのどちらかのコードに行くところをDに行って終わってます。たぶんこれは調が変わっているのだと思いますが、こうした進行もたぶんビートルズの中期くらいの曲にあったような気がします。このDに行くところを見つけることができなかったならば、この曲は没(ボツ)にしていました。そうした点もこの曲がビートルズに影響を受けたものなのかなと自分では思っています。

がんばって、曲を創って、唄って、録音して、営業して、解説までしちゃいました。(笑)

ぜひ、聴いてください。音楽配信中

ガチンコ・マーケッター

今回はこのブログで時たま報告している私の音楽のウェブ上での営業活動、現在は作品「月」を制作したことによるプロモーション活動の途中経過をお知らせしたいと思います。続きもののストーリーになっていて前回書いたのは3/1で、まずその「白髪アイドルYUKIO 作品「月」音楽配信始めました!」を見ていただくか、あるいはスマホだと下部分にある”ウェブマーケティング”のタグ(パソコンだと右側下部)をクリックしていただくと私のマーケティング戦略全5話がすべて載っていたりするのでそちらを参照していただければと思います。興味ない方はスルーして下さい。

結論から申しますと白髪アイドル”YUKIO”は未だにペルソナ”ルナ”にたどり着けておりません。当たり前だ~!とおっしゃる方も大勢いると思いますが、私は真剣にやっています。

新型コロナのおかげでライブが出来なくなったので、私の頭の中で当初描いていた作品「月」発売後のプロモーション戦略は変更を余儀なくされたのですが、できうる限りのことはやってきました。まず具体的に述べなくてはなりません。

ネット広告戦略をとりました。その準備として「藤の花」という、作品「月」の中でも別途でストリーミングサイトでも聴けるようにした曲の動画(ユーチューブでもアップしています。)

YouTube「藤の花」動画

ペライチというサービスを使って「月」を買ってもらえないかと購買層に訴えかけるPR用の縦長ページをアルバム「月」用とシングル「藤の花」用の2つを制作しました。

ペライチ「藤の花」ページのスクリーンショット 下にずっと伸びたページになっている。

こんな感じで作っているのですが、スクロールすれば下にもっと伸びていきます。広告を打つ段階になってペライチでは無料で2つ以上のページをアップすることができないことに気づき、まずシングル用の「藤の花」のページの方を藤の季節に合わせる形でGW(ゴールデンウィーク)手前まで出してみようと考えました。

”藤の花試聴ページへ”と出てますが、ここをクリックすると私が今現状考えつく最終的なページ、アップルやアマゾン、グーグル、spotify等の各「藤の花」のダウンロードやストリーミングサイトに繋(つな)がっていくtunecoreのページに繋(つな)がる形にしたのです。こちらのページとなります。(“藤の花”シングル配信は終了しました。作品「月」4曲目で聴けますので。こちらで聴いて下さい。音楽配信

このページに誘い込むためにフェイスブック、インスタグラム、ツイッター、グーグルに広告を出しました。フェイスブックには実は前に何度かニューヨークとパリにユーチューブの動画をつけて広告を何百円かかけて試しに出したことがあるのですが、今回はもう少し本格的に何千円かの予算を組んで1ヶ月くらい出してみました。

フェイスブック、インスタグラムには動画広告をツイッター、グーグルにはキャッチコピーをつけたテキスト広告から上記ペライチのPR用縦長ページに飛ばすような形をとりました。

まずツイッター広告がアクセスが1あっただけでまるっきり反応が無く1週間くらいでこれは意味が無いと思い中止にしました。グーグルの方もアクセスはちょびちょびあるのですがなにせひと月の予算が何千円だと反応はたかだか知れていて、しかもtunecoreの最終ページに直接飛ばずにペライチの縦長ページを挟むクッションを入れた形になるので、このページに何か意味があるのかな?と疑問符がついてしまいました。化粧品とかのネット通販の購買意欲をかき立てる商品であればいいのですが、音楽を売るという形態ではこのペライチ縦長ページは必要ないのでは?と感じられたのです。ですのでグーグル広告の方は3月半ばから始めたのですが4月の途中から直接tunecoreの最終ページに飛ばすようにしました。検索キーワードは”藤の花”はもちろん”藤”とか、あと”ダンス ダンス ダンス”というワードを買い、当初ライブもできるものと思いペルソナ”ルナ”は東京に住んでいるはずなので”ライブハウス 東京”というワードも買ってみましたが、途中でコロナ禍になりライブができそうになくなったので破棄しました。

こうしたテキスト広告よりも直接tunecoreの最終ページに飛ばした動画広告の方が反応がよくフェイスブックもそうなのですが特にインスタグラムストーリーズに出した15秒程度の動画広告は結構反応がありました。上記のユーチューブ動画を15秒分にカットしてスマホ用に縦長に編集するのにかなり手こずったりしまして苦労したのですが、”白髪アイドルYUKIOと一緒に踊ろう!”という馬鹿なキャッチコピーをつけて動画広告を出すと意外に数字が出たりして、音楽とインスタグラムというのは相性がいいとネット上で出ていたのですが、その通りのような気がします。ただルナプロジェクトと名打って出した10日間ほど打った1回目の動画広告がそれなりの反応があったので、本当に反応があるかどうか見極めたいと再度同じ内容で広告を打ったのですが、1回目は東京在住、25~40女性、趣味音楽、R&B、ソウル、等々というターゲットに絞っていたのですが、2回目は欲を出してしまい東京、千葉、埼玉、神奈川、そして大阪、京都、兵庫と地域を広げて出すと反応はいまいちとなってしまったのでした。(笑)ルナは東京在住なのであって首都圏、大阪圏と広げたことが裏目にでた気がします。欲を出して自分の気持ちがぶれてしまったのです。マーケティングに限らず、やはり人間こころがぶれてはいけない。初志貫徹(しょしかんてつ)。

このようにいろいろとネット広告を打ってみたのですが、月々何千円程度の予算では私の前にまだ”ルナ”は現れない。ただ分析はできるのです。tunecoreの最終ページからどのページに行ったかの数字を測ることができるようになっていて、意外にiTunesやレコチョクやらのダウンロードページに飛んで行ったりもしていて、今の世の中メディアが言うように流れがすべてサブスクリプション(月定額性)のストリーミングサービスに行っているわけでは無いような気がしました。特に世界はそうなのかもしれませんが日本ではspotify一強という感じでもないと私の音楽の広告反応だけの小さな数字分析ではありますが、そう感じた次第です。

そして今回のプロモーション戦略前半の最大のクライマックスは、Playlist Pushというサイトにお金を出してGW(ゴールデンウィーク)以降、海外のspotifyキュレーター※のプレイリストに載せてもらうという手段をとったのでした。

※キュレーター 馴染みのないカタカナかもしれませんが最近使われていて、プレイリストを作る人のことです。ここではspotifyにプレイリストを作っている人のことを言います。

ペルソナ”ルナ”は東京在住でもありますが、翻訳家でもあるので海外にいるかもしれない。(笑)その対策として海外サイトのSubmitHubとPlaylist Pushをつかってみたのでした。SubmitHubはこのブログで何回か前でも取り上げていますがspotify等に何千人ものフォロワーがついているプレイリストを持っているキュレーターに自分の曲を送りつけて気に入ってもらえればそのプレイリストに載せてもらえるという仕組みになっていて、そのお見合いの仲立ちをするサイトと考えていただければいいと思います。そのプレイリストに載れば世界の沢山のリスナーに聴いてもらえることになりリスナー数も増えるという理屈です。基本無料なのですが、無料だと1日2人だけのキュレーターにしか曲を送るのを制限されて、しかも先方から反応をききだすこともできなくなっています。キュレーターの気分次第で感想が送られて来たりもします。私の場合、現時点で30人弱ほどに曲を送ってみたのですが、感想が返ってきたのは一つだけで、しかもOLD-SCHOOL(時代遅れ)だと言われる始末、しかしまだ諦めているわけではありません。有料もあるみたいで有料の場合はキュレーターは送られてきた曲を必ず聞いてプレイリストに載せるかどうかは別にして感想も送り返さなければいけないというシステムになっています。

Playlist Pushの方は有料でそのキュレーターの人たちの仲立ちをしてくれるサイトで、こちらもそのキュレーターの人たちのプレイリストに必ず載る保証はしてないのですが、有料なのでどこかひとつくらいは載せてくれるだろうと思い、思い切って数万円払いやってみたのでした。予想としては最低10くらい、多ければ100くらいのリスナー数が増えるのかな?それでもそうとうな赤字になるな・・・、けど面白そうだし、まあいいか、1回やってみるかというそんな感じで登録してみたのでした。

「藤の花」を送ったのですが、一応審査があって今回大丈夫かな?(1年以上前にも1回別の曲を送ったことがあってその時は通ったのですがこちらからキャンセルした。)と心配したのですがOKだということで、この曲に合うプレイリストを持っているキュレーターに聴いてもらうから1週間くらい待ってくれという返事が来て待っていると、計12人のキュレーターから毎日一人ずつ返事が来て、結局2人のキュレーターのプレイリストに載せてもらえる運びとなったのでした。ただそのほかの断られた10人の理由も送られてきてその内の3~4人は”曲は興味深いのだが、日本語なので何を歌っているのかわからない。英語じゃないと駄目だ。”といった反応で、やはり世界は英語で回っている、しかし絶対に自分は日本語で勝負してやるとあらためて決心した次第なのでした。

この載せてくれるという2人のプレイリストもタイトルがスペイン語になっていてスペイン語圏に向けてのプレイリストになっていたのですが、すべて英語の有名な曲ばかりで、最初に載せてくれると言ってきた方はフォロワー数が500人くらいで、載せてもらった後も私の曲のリスナー数がチョボチョボと上がったくらいだったのですが、最後に載せてくれると言ってきた2人目のフォロワー数が4000人くらいのプレイリストに載ると、あっという間にリスナー数が上がり最大800以上にもなったのでした。

一人しか載せてくれる人間が出てこなかったのでPlaylist Pushの人が最後この人に日本語の唄なんだけれどなんとか載せてくれないかと頼み込んだのではなかろうか?とも思ったりもしていて、実際この人からの返事も”英語の歌専用のプレイリストなんだけれど曲がおもしろいから特別に載せてあげるよ!”と書かれていたのでした。

ちなみに両方6時間くらいあるプレイリストの10何曲目に入っていて一方はレッドホットチリペッパーズの曲の間に入れられ、もう片方は最初の曲がマイケル・ジャクソンのスリラーになっていたりしました。英語の歌の中で1曲だけ日本語の唄が流れて来るのも変だと思いますけどね。(笑)

ただ聴いている人はスペイン語圏の人たち、特に中南米が中心で、どうも顔が見えないと思い始めたのでした。自分もspotifyで同じようなプレイリストを何個かつくってみたりもしたのですが当然誰かがフォローしてくれるわけでもなく、spotifyだけでなくユーチューブでもインスタグラムでもなんでもいいのですが、このフォローしてくれる人たちって一体どこの何者なのだろう?と思ってしまったのです。フェイスブックで知り合いを片っ端から誘って”いいね”を押しあっていくら友達をつくったとしても500人いくかいかないくらいが関の山(せきのやま)のような気がして、しかもフォローしてくれるといったらそんな簡単ではないだろうと想像するのです。またspotifyにはリスナーの年代別分析ツールも付いていて、それをみると私の歳に近い50代を山の頂点として綺麗に年代別に相応の数に分かれているのです。

よくよく考えると何かおかしい?リスナーの顔が見えない!

800くらいリスナーの数が増えても、フォロワー数はなにも変わらない。一人くらいフォローしてくれてもいいではないか?現実はそんな簡単には動かないことは痛いほどわかっている自分にとっては何か誤魔化されているような気が段々してきて、SNSでフォロワー数をお金で買う人が結構いるということを思い出して、”spotify フォロワー買う”と検索してみると出て来るではないか!そうした業者が!しかも安い!1000再生回数で2,980円だって!安~い!何万も払って800くらいなんて馬鹿みたい。。。

ほんと単純なのですけど、今さらながら気づいたのでした。逆の立場に立って考えてみればいいんだ!そんな簡単に世界広しと言えども何千人というフォロワー数をつけることは有名人以外できない!ではユーチューバーやインスタグラマーはどうやって多数にフォローされることになったのか?要は最初にお金で買うのです。(笑)

”卵が先か、鶏が先か、”ではなく卵が先なのです。その卵というのはフォロワー数をまず買って人気があるようにみせて、そこから毎日魅力的な動画なり記事を更新して行くのです。それが誰も言わないけど大人の一般的なウェブ上で商売しようとする手段のような気がします。全部が全部そうだとは言いませんが、ユーチューバーの多分半分以上はこうした手を使っているのではないでしょうか?確証はないですけど、それ以外に現実的な手段がない気がします。オレたちと違ってお前は才能が無いから逆恨みするなと言われそうですが、無名の人がspotifyのチャートの上位に上がって何十万リスナー数とかあったりすると曲も聴かずに”スゲーな!儲(もう)かってそう!”と思っていましたが、今回の体験をするうちに、その人達もそれに見合うそれなりの金額を払っているのではなかろうか?と思ってしまう自分なのでした。

どのようにその数字を上げていくかの実態はよくわかりませんが、ネット上での数字は可視化されているので、その人の肩書みたいに見られるのだろうと気にする人たちなんかはお金を使ってそうしたサービスを使うのかもしれません。ストリーミングにしろサブスクリプション(月定額性)にしろ盛り上がっているのはその当事者とメディアだけで実際はそんなに利用している人は多くないのかもと勘ぐりたくもなります。

自分の音楽のマーケティング戦略を書いて来たはずが、ウェブマーケティングの闇世界の暴露話みたいになっちゃいました。(笑)自分とすれば別に可視化された何十万かのリスナー数を誇る人気者の肩書が欲しいわけではなくて、聴いて”良かった、アナタの作品をもっと聴いてみたい!”と言ってくれるリスナーに一人でも多く出会い、そしてそうした人たちを増やしていって、赤字ではなく、なんとか利益を出せないかと純粋に願ってそれに向けて行動しているだけなのですが、音楽という、この芸能のジャンルに含まれる業界というのは結構怪しげな商売も横行しているような気が今回だけでなくかつて何度か経験しているのですが、今回もまたかという感じになってしまいました。音楽だけでなくウェブ業界もですが・・・。

こうして作品「月」プロモーション戦略前半戦は相も変わらず絶望の淵(ふち)に沈んで行ったのでした。(笑)ただこの反省を生かし後半戦に巻き返しを図りたいと思っています。前半戦の反省をまとめると、①ストリーミングサービスでは現状すぐに儲かる形にはならない。②ネット広告の予算が月数千円程度であれば、ほとんど買ってくれる可能性はない。③有料のサービスはよくよく考えてから使用する。④ウェブ上の可視化された数字はむやみに信用しない。以上を基に後半戦のマーケティング戦略を練(ね)ろうと思っています。乞うご期待。

”ルナ”待ってろよ~!迎えに行くからな。(笑)

音楽配信してます。聴いて気に入ってくれれば、お願いです。買ってください。

「藤の花」ギター弾き語りライブ