YUKIO音楽の時代

自分でオリジナルの唄を唄っている割には、他人(ひと)の音楽を買わなくなってもう何年も経つように思います。CDチェーン店が自分の音楽CDを置いてくれないので腹が立ってそれ以来CDを買っていません。(笑)自分で販売しているくせにダウンロードで買ったことも無く、ストリーミングサービスは無料のspotifyだけたまに聴いてたりします。

何を聴いたら面白いのかよくわからないので、ワールドトップ50というのをたまに聴く程度です。今、世界で最も売れている50曲がたぶん聴けるのでしょうけど、当然その中に私の知っている曲などは無くチンプンカンプン、流行に取り残されたおじさんが”今の若い者は・・・”などと若者を苦々(にがにが)しく思っている感覚に近いのかもしれません。

大手CDチェーン店には置いてもらえませんでしたが、近所のアナログレコード屋さんでは自分のCD置いてくれていて、そのアナログレコード屋さんとたまに世間話をしたりするのですが、アナログレコード最近復活傾向にあるけれど、どういった曲のレコードが売れてたりするのか尋ねてみると、傾向なんかなんでもいいんです要は流行(はや)りですよと言われてしまいました。(笑)曲の内容などはどうでもいい。お洒落(しゃれ)感覚で今の若者は音楽を愉(たの)しんでいるだけだと言いたかったのだと思います。

思えば私の若い頃もそうだった。それが歳を重ねるうちに生きるためのいろいろな知恵がついて来たりなんかして、、、それと共に聴く音楽も遍歴して来ました。最初はロック、それから黒人音楽になり、だんだん唄ものを聴かなくなりジャズに移り、今はクラシック音楽です。ほとんど一貫性が無いのですが、自分の中ではその時、その時の良いと思ったものだけを聴いて来ただけなのです。当然自分の創る音楽も、こうして今まで聴いて来た音楽の影響から切って切り離せないものでもあります。オリジナルの曲といっても何もない0(ゼロ)から創り出すことなんてありえないのですから。

spotifyのワールドトップ50を聴いていると、ほとんどが打ち込みの音楽になっています。その時代、その時代の傾向があって最近の流行りはその打ち込みに乗せてメロディーなのかラップなのかよくわからない中間くらいの感じで創られている風です。ちょっと前まではヒップホップがどこに行ってもかかってましたが、今はもう一つのジャンルとして成立してしまったので若者が飛びついて来ないのかもしれません。あとエフェクターなどのプラグインの使い方も相当複雑になっている感じで随分金かかってるなと感心したりもします。

ただその時代が過ぎてしまえば、流行った分古臭く感じてしまうのも事実。いつその時代が終わるのかは誰もわからないのですが常にアンテナを張ってないと取り残されてしまう。気づいた時にはあとの祭り。これは音楽だけではなくて世の中一般すべてそう。そんな面倒くさい時代を追うよりも、自分で時代を創ればいいんじゃん!?

おっしゃる通り!しかし自分で時代を切り拓くつもりでやってきましたが、ご覧の通りこの様(ざま)です。トホホなのですけどまだ諦(あきら)めちゃいませんよ!息が続く限りやってやります。ザマ~ミロ。だって、

女の子にモテたいために男の子はギターを弾き始めるのだもの。

誰かがそんなこと言ってたな・・・。音楽配信

高円寺ルネッサンス

東京阿佐ヶ谷のヴィオロンというクラシック喫茶に毎週土曜夕方通っていることは前にも述べましたが、実はもう1軒、隣街(となりまち)の高円寺にもクラシック音楽を聴かせる喫茶店があって、そこには大体、日曜日午後昼下がりに行くことが多い。

ルネッサンスの看板

その名もルネッサンス。ヴィオロンよりも先に知ったのはこちらのお店で、最初に入った時はこんなお店があったのかと驚いたものでした。ヴィオロンとも知り合いのようで、後で知ったのですが中野で「クラシック」という名の喫茶店だったのがオーナーの美作さんという方が亡くなられ、それで音響機材をそのまま移す形で高円寺に引っ越して来たらしく、その美作さんという方は画家でもあり、美作さんの描いた絵がヴィオロンにもルネッサンスにも所せましと飾られていて、ヴィオロンのマスターも元々は「クラシック」のお客さんだったと何かに書いてあったかと思います。

ヴィオロンは店内禁煙なのですが、ルネッサンスは喫煙可で中で結構タバコをスパスパ吸っている人がいっぱいいて空気が残念ながら悪くて、それでヴィオロンのようにいつも行かないだけで、禁煙であればたぶん毎週行ってます。愛煙家でクラシック音楽好きな方は一度行ってみるといいかもしれません。

肝心な音はヴィオロンとは微妙に違っていまして、ヴィオロンの方は大がかりな音響システムで高、中、低音バランスがよく取れているのですが、ルネッサンスの方は基本左、右のスピーカーだけで鳴らしていて(最近はスピーカーの数がなんだか増えてるような気がするが)、その音波が低い天井(てんじょう)づたいに圧縮されて横に流れてくるような感じで、ルネッサンスの音を聴いてはじめて音楽というのは音の波で形成されているのだと感じたほどなんともいえない味わいがあります。

ルネッサンス店内 一番奥、絵の下にスピーカーが置いてある

流している音楽の方もヴィオロンとは多少違っていて、ヴィオロンはバッハ、モーツァルト、ベートーベンの古典クラシックを中心にレコードをかけていますが、ルネッサンスの方は結構危ないクラシックと言おうか、ドビュッシーから現代音楽まであまり型にはまってないようなものも多くかかってます。

働いている女の子が二人いて、かけている音楽を聴いていると片方は古典王道クラシック、もう片方が現代音楽好きの趣向があるような気がします。実は1回だけこのお店でリクエストしたことがあって、その時はストラヴィンスキーの「春の祭典」をかけてもらいました。

クラシック音楽好きの人にとってみればルネッサンスももうみんな知ってるんでしょうけど、知らない方は一度行ってみるといいですよ。音だけとればルネッサンスの音にはヴィオロンと違う響きがあります。音楽配信

阿佐ヶ谷 喫茶店のグールド

毎週土曜夕方にコーヒーを飲みに行く名曲喫茶ヴィオロン。いつも行くと私と同じような常連客のような人が何人かいた。

入り口のすぐ右側のテーブルしか座らず、いつも調べものをしている感じの”先生”と呼ばれていた初老のおじいさんは最近はもう来ない。右スピーカーの前の席で前かがみに座ってスマホをみているおにいさんも最近見なくなった。大概のお客さんはスマホをいじくっているか本を読んでいるかである。以外に横文字の書物を読んでいる人も結構いたりする。

そんな中、最近めっきり来なくなったおじさんがいる。その人がお店にいるといつもグールド(クラシック音楽の有名なピアニスト)がかかるのだ。なんでそうなのかわからないのだが、たぶん最初にお店の人にグールドが好きだとかなんとか言ったんだと思うが、その人がリクエストした姿というのはあまり覚えがなくて、お店に入っていくとグールドがかかっていて、そうすると必ずスピーカーの前でその人が本を読んでいるのである。

最近、ヴィオロンに行くといつもバッハ、モーツァルト、ベートーベンの交響曲ばかりかかっていてどうも物足りない。なぜだろうと思ってふと考えたら、そうだ、グールドを聴いてない、グールドのピアノを聴きたいのに、なぜかからないんだろう?そうかあのグールドのおじさんが来なくなったから、かからないんだと思った次第である。

固いクールなピアノに必ず鼻唄が混じるグールドの演奏は、生っ粋のクラシック音楽ファンでもなんでもない私でも聴いたら一発でわかるほど個性的である。前にあるピアニストの人から聞いた話では、グールドの神髄はバッハの解釈にあるという。バッハの時代が余りに古すぎて、バッハ自身が当時どのように弾いていたか今となっては誰もわからず、しかも当時はピアノではなくハープシコードだったとのことで、そこにグールドが現代的なピアノ解釈をしたらしい。又聞きです。

グールドといえばバッハなのだが、意外にヴィオロンではベートーベンを弾いているグールドとかもかかったりして結構おもしろいなと思ったこともあったので、またグールドかけて欲しいのだが、、、あのグールドおじさんが来ないと駄目か?もう全然見かけないからな。阿佐ヶ谷駅のトイレでばったり会った時に挨拶でもしておけばよかった。

お店で、自分がグールドをリクエストすればいいだけの話なのだが

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