真冬の日焼けライブ

先日の土曜日の、今年2回目となる井の頭公園でのライブ模様について語ってみよう。とても寒い日だった。(笑)天気予報では前日夕方から夜にかけて雪になるかもしれないとのことだったのだが、結局は降らず当日は朝から快晴だった。

こんなに寒い日にギター弾いて唄う物好(ものずき)な奴なんてまずいないだろうと高(たか)をくくって、のんびりと昼前に公園に行ったのだが、ギター弾き語りの人がもうすでに一人いて、目立つ一番いい場所をとっていたのだった。(笑)

変なのがもう一人いたのだなと思いつつ、その人に挨拶(あいさつ)をして公園のもう少し奥の方の道沿いに陣取った。向こうもこちらも、まあ場所的にはそんな変わらないだろうと軽く考えたのだが、そんなことよりも何せ寒かった。快晴なのでお日様が見える日向(ひなた)はそれなりに暖かいのだが、陰(かげ)に入るともう寒くてやってられない感じなので、お日様がガンガンに当たる日向(ひなた)で唄い始めた。

1ステージ目、歌詞を全部覚えている曲だけを譜面台を立てずに公園を散歩している人たちに向けて唄った。あら、スラスラと歌詞が自然と出て来るではないか。コロナの時期、家で”小さな声のライブ”と題してけっこうライブ配信したかいがあったのかな?とも思ったりもして、歌詞をほとんど間違えなかった。

なかなか気分よく唄えたのだが、それに反して目の前を通る通行人は誰もお金を落としていってくれない。(笑)落としていってくれないどころか、自分の唄を聞こうとしてくれてないかのようだった。(笑)寒いので、唄をじっと聞くような環境では無く、体を動かしている方が人間にとって熱が出ていいのだろう、みんな速足(はやあし)で通り過ぎて行く。

ギターを弾くには手袋(てぶくろ)は着けられないので、素手(すで)で弾いていると、気づけばもう手の甲が空気の乾燥でカサカサなってしまっていて、まるでおじいさんの手みたいになってる、、、オレも歳(とし)をくったんだな、、、と、内心ショックを受けたりなんかもしたのだが、これも自分の人生と悟(さと)るような気分で1時間以上唄い続けた。

そうすると、唄い続けている間にお日様の位置がだんだんずれてきて向こうの林に隠れだして唄っている場所が日陰(ひかげ)になってしまうので位置をずらさなければいけないと思い、微妙に位置をずらした。日陰は寒くて仕方がないのだ。1ステージ目は最初唄い始めた場所から1メートルほど左にずれたところで終演を迎えた。おひねりも、もちろん無かった。(笑)

2ステージ目はだんだん太陽が向こうに沈んで行くので、先読みしてさらに左に2メートルほど移動して、今度は歌詞を覚えてない曲を譜面台を立てて歌詞ノートを乗せて見ながら唄った。10数曲唄っただろうか?誰も聞いてないし、もう止めようよ!と何度もくじけそうになったのだが、ここからが自分の真骨頂(しんこっちょう)、ねばりにねばって、計画通り最後の曲まで唄い切ってやった。(笑)どんなもんだい!ちくしょう!誰も聞いてくれないじゃないか!とも思ったのだが、まあよくあることなので余り気にせず、お日様が向こうに沈む前に公園から退散して来た。(笑)

もう自分とすれば寒いので1日中お日様に向かって唄っていたような気分で、思わず太陽にほえろ!と昔の人気テレビドラマのタイトルを叫びたくなるような感じだった。すると、家に帰りお風呂に入る時になり、家族から”お酒でも飲んで来たの?”と言われてしまったのである。最初何のことかさっぱりわからなかったのだが、自分の顔を鏡で見てみると、なんと真っ赤になっているではないか!そうか日焼けしたんだ!とようやく気づいたのだった。顔がなんだかヒリヒリするのはこの日焼けのせいか~!日焼け止めクリームを塗って行けば良かったよ!と後悔したのであった。

まさか真冬に日焼けするとは・・・。夢にも思わないライブであった。シミが大きくなるのが怖い。

1ステージ目1曲目”OH!風呂に入ろうよ”

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2023初ライブ

きのうは1ヶ月ぶりに井の頭公園で唄って来た。ピアノ室の予約がとれなかったからだ。1月下旬真冬なので、予想通りギターを弾いて唄おうとする人間は誰もいなかった。寒い中ずっと唄うので、長袖(ながそで)の下着と、ももひきを何年ぶりかに履(は)き、念のため腰にホカロンを貼(は)り、頭が寒いので毛糸の帽子をかぶるという重装備、冬の公園は広くてとても清々(すがすが)しかった。

当初予定の2ステージ、歌詞を覚えている曲を中心に譜面台を立てずに唄う1ステージ目と譜面台に歌詞ノートを乗せて見ながら唄う2ステージ目を考えていたのだが、2ステージ目は歌詞どころか唄の構造そのものまですっかり忘れていたので、急遽また1ステージ目と同じ曲を唄うこととなってしまった。1ステージ目は動画を撮っていたのだが、2ステージ目は同じ曲なので撮ってもしかたがないだろうと思い止(や)めた。家に帰ってから、この動画を見返しながら、どうして自分の創った曲なのに歌詞を覚えている曲と覚えていない曲があるのだろう?と考えてみた。

1ステージ目。1時間弱、全12曲のギター弾き語りライブ

基本、自分はギター弾き語りかピアノ弾き語りなのである。この弾き語りができるようになって初めて唄が成立したことになり、他人(ひと)様の前で唄うことになる。いままで創って来た作品はすべて弾き語りできるのであるが、公園などの弾き語りライブではやらない曲なども結構あったりして、そうした曲はやはり歌詞も覚えていないのだ。練習する回数が少ないとやはり歌詞も覚えない。

なぜ弾き語りできるはずなのに、やらなくなってしまったのか?原因は間奏にあるような気がする。唄のあいだの間奏が長かったり、コードを弾きながらソロがとれないような曲だ。練習の時はコードだけを弾いて、多重録音でそのあとにソロを入れたりした曲で、要は一人ではできなくて最低限もう一人の自分が必要になってくる。そうした曲はどうしてもバンドを組んでいるわけでは無いので、一人の弾き語りでは敬遠することになってしまうのだった。

ピアノの弾き語りはさすがに公園ではできないのだが、曲の構造まで忘れてしまっているギター弾き語りのレパートリーをもう少し増やすにはどうすればいいのか?それは、もう家で思い出しながら練習するしかないのである。来週もう一度、井の頭公園で唄って来るつもりでいる、忘れていた唄の構造を思い出さなければいけない。

2ステージ目。1曲目の「立ちっぱなし」ライブ。この曲以降は忘れてしまっていて唄うことができなかった。笑

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シンプル イズ ベスト

今日も寒い。コタツに入っている。ギター弾き語り作品をPaypal決済でダウンロード販売始めたと、先日このブログで述べましたが、同じようにピアノ弾き語り作品も販売できるようになりました。どんなもんでぇい!と誰かに自慢したくもなるほど結構大変な作業で、もう突貫(とっかん)工事でやったので、目がドライアイでじくじくするのであります。

この目がじくじくするのは、パソコンを触り始めたころからそうで、健康診断で緑内障(りょくないしょう)の気があると言われていたので、もう失明するかもしれないと何度も眼医者に通っていたりもするのですが、先日”ものもらい”ができて初めて行った眼医者さんから、そうした気があるけど、今の医療は進化していて、将来、緑内障になるかどうかはハッキリわかるようになってきていて、検査するとアナタの目は大丈夫と言われて、なんだ?何を今まで心配してきたんだろうと思ってしまったのでした。目がじくじくするのはパソコンのモニター画面の見過ぎのドライアイなんだろうと最近は思っていて、以前はちょっとでも目がしょぼしょぼするとすぐに目薬(めぐすり)をさしていたのですが、最近は自分の目は大丈夫だ!と妙に自信がついてしまったので、何もしないのでありました。こんな私は浅はかなのでしょうか?意外にまた地獄に落とされそうな気がしないでもありません。(笑)

さて、このギターとピアノ弾き語り作品のダウンロード販売を開始した記念として、やはりこの2作品を創った背景や作業工程を、興味を持つ人もいないのでしょうけど、勝手に、ここでおおざっぱに紹介しておきたいと思います。作品の中に入っている各曲の特色なんかは今までも結構このブログの中で書いて来てたりもするので、そちらを読んでいただき、今回は全体を語ります。

ギター弾き語り「YUKIO」を創ったのは、もう15年も前で、近所の本格的な音楽スタジオに通って、エンジニアさんにお金を払って録音したものです。当時、こんな私でも多少儲(もう)かっている時期もありまして、税金を払うのであれば、好きな自分の音楽にお金をかけようと思い、思い切ってその本格的な音楽スタジオの門を叩いたのでした。最初にエンジニアさんに、こんな風な曲ですと、簡単なデモテープを渡し、予習をしてもらってから本番に挑(いど)みました。基本的に歌のブースにアコースティックギターを持ち込んでマイクの前でギター弾き語りをやって、全体を聴いたあとに、これじゃちょっと物足りないなと思い、ハモりをまた2ヶ月くらいかけて追加して行ったのです。夏前に録ったのですが、結局マスタリングも含めて自分が満足できるように仕上げた時には冬間際(まぎわ)になっていました。(笑)

『YUKIO」画像をクリックすれば試聴ページに飛んでいけます、ぜひ聴いてみませんか!?

これとは逆にピアノ弾き語り「YUKIO PIANO」は数年後、短期集中と言おうか、同じスタジオで2日間のみ真夏の深夜、徹夜(てつや)で一発録りをしたものです。ハモリを入れようかなとも思ったのですが、潔(いさぎよ)くない、このままでいいと判断しました。その年の夏は猛暑で、暑さに頭がやられそうになっていたのか?唄の中にロレツが回っていないところもあったりなんかもするのですが、これもこれで自然現象なのだからいい!と悟って、そのままにしてあります。(笑)2日間徹夜して録音した帰り、早朝(そうちょう)、駅近くにマックだけが開いていて、いつもは人でごった返しているお店なのですが、朝早いのか店の中には誰もいなくて、そこで何年ぶりかにハンバーガーを食べて帰ってきたことがまるで昨日のようです。

『YUKIO PIANO」画像をクリックすれば試聴ページに飛んでいけます、ぜひ聴いてみませんか!?

このように、この2作品は10年以上前に創られているのですが、この2作品の要素になっている各曲はそれよりさらに数十年前に素(もと)が出来ていて、ああでもない、こうでもない、いや、これは正しい、、、ここは進行がおかしい???とか散々、悩み、こねくり回して、ようやく出来上がってきている作品でもあります。自分の音楽的な実力が無かったのか、もう天文学的な時間がかかっていたりもするのです。多少大げさ過ぎますけど。(笑)ただ自分としては言いたいことは、こうした時間が、自分が趣味として音楽をダラダラ続けて来たために、そうなってしまったということではなくて、人生をかけ、全ての生活をかけて創って来てもこれだけ時間がかかったということです。

数年前に若い頃に高価だと思われたギターを購入した際に、家族から親父の余生の趣味の友のように買ったのでしょ、もったいないという風にイヤミを言われたのですが、冗談じゃない!音楽の仕事をしようとして買ったんだ!、他人(ひと)に聞かせるために何十年も頑張って来て、そんな楽器屋の店頭で風に吹かれている何千円かのギターを買って他人(ひと)の耳を説得できるはずはないじゃないか!と立腹したのでありました。自分の音楽で喰えないから、なんとか生活する上で違う知恵を働かしているだけで、自分の本質は売れない歌手だ、現役をリタイヤして、ぬくぬくと趣味で音楽を楽しむ人間とは一緒にしないで欲しい。ただ他人(ひと)が自分の音楽をわかってくれないというだけなのです。

愚痴(ぐち)を語ってしまいましたが、(笑)この2作品だけでなく、他(ほか)の作品も私の子供と言おうか、分身のようなもので、いろいろなその時々の想いが詰(つ)まっていたりもするのですが、私の曲を創る上での一番肝(きも)に命じていることが、それはできる限り自分としては表現というものは簡素化しなければいけないと思っていると言うことです。簡単な物事を複雑に表現する人は世の中たくさんいると思うのですが、自分は逆で、人の感情とか心の襞(ひだ)といったものは複雑なものなので、それをできるだけシンプルにして表現し、唄いたいのです。そうなってない作品も多数あるのですが、自分とすればできる限りシンプルにしようと突き詰めた結果であって、後悔はありません。

「YUKIO」、『YUKIO PIANO」は、そうした私の作品の中でもそうした意識がもっとも反映していると思っています。なにせ唄とギターとピアノの音しか入っていませんから。(笑)なぜ、こんな風に録音しようかと思った経緯も話しておかなくてはなりません。若い頃から、他人(ひと)とバンドの真似事(まねごと)のようなことをやって来て、自分の曲をなんだか、隣のお兄さんが作って来た程度の感覚で、好き勝手にぐちゃぐちゃに弾かれたりした経験が重なって、ただ人数を揃えて、音を分厚くしても何も意味がないという絶望感のようなものがあって、本当は他人(ひと)と一緒に演奏したいのですが、そうした出会いが無いと言おうか、そうであれば唄の本質を創った自分が一番わかっているのだから、一人でその本質だけを示せばいいのだという、その時はそういう結論に至ったのでした。単に、気の合う友達がいなかったからということでもあります。(笑)

長々(ながなが)と語って来ましたが、「YUKIO」、『YUKIO PIANO」の特徴は、創り手の私が言うのも何ですが、シンプルこの上ないと言うことです。(笑)ただ、このシンプルの奥には何十年に渡って、悩み、考え続けて来た、私の思考が反映されています。音楽的な力が備わっていなかったから何十年もかかってしまったとも言えるのですが。(笑)ぜひ、この2作品を聴いてみませんか!?試聴もできる限り長めにとりました。スピーカーアイコンをクリックすれば聴けるようになっています。気に入っていただけるようであればお買い上げいただければと思います。最後にこの2作品の感想を、聞く側に立ったとしても私なりに語りますと、

シンプル イズ ベスト!

こうなるのであります。(笑)

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