グールドの鼻唄

ピアニストのグールドについて私がどうのこうの言う資格はまったくないと思っているのだけど、単に1ファンとしてもう少し語りたい。

ほとんどどういう人なのか知らない。トシをとってからのあの背虫のような体形しかイメージになくて、ウエブで画像を検索してみると若い頃はずいぶん二枚目っぽい色男風な感じだ。

グールド演奏で最高に好きなところは、ピアノ演奏の後ろで必ずこの人鼻唄をうたっている。ウニャ、ウニャ。ウニャ、ウニャ。うねっている。ピアノを弾く前に唄っているのだよね。

上手い演奏家は世界中にいっぱいいる。私なんか足元にもおよばない。けどみんな演奏家なんだよな。音楽、特にピアノ演奏と数学は似ていると言う人が結構いるけれど、違うと思っている。音楽は理屈からは生まれない。

グールドはピアノ弾き語りシンガーなんだ。

ただ、そんじょそこらにいるピアノ弾き語りシンガーとは違う。バッハやベートーベンを弾きながらさりげなく唄っているけれど、これはそんな簡単にはできない。というか普通の常人には真似ることなどできっこない。その背景には半端じゃないピアノ運指のものすごい鍛錬が垣間見えて、そこにあるとてつもない厳しさが力のないウニャ、ウニャの鼻唄となって現れてくるところがなんだかとてもロマンチックなんだよな。

たぶん、私みたいななんの努力もしてこなかった人間がグールド音楽を語る資格なんかないのだろうけれど、1ファンとしてつい語ってしまった。グールドの鼻唄にはロマンを語るだけの価値はある。音楽配信

阿佐ヶ谷 喫茶店のグールド

毎週土曜夕方にコーヒーを飲みに行く名曲喫茶ヴィオロン。いつも行くと私と同じような常連客のような人が何人かいた。

入り口のすぐ右側のテーブルしか座らず、いつも調べものをしている感じの”先生”と呼ばれていた初老のおじいさんは最近はもう来ない。右スピーカーの前の席で前かがみに座ってスマホをみているおにいさんも最近見なくなった。大概のお客さんはスマホをいじくっているか本を読んでいるかである。以外に横文字の書物を読んでいる人も結構いたりする。

そんな中、最近めっきり来なくなったおじさんがいる。その人がお店にいるといつもグールド(クラシック音楽の有名なピアニスト)がかかるのだ。なんでそうなのかわからないのだが、たぶん最初にお店の人にグールドが好きだとかなんとか言ったんだと思うが、その人がリクエストした姿というのはあまり覚えがなくて、お店に入っていくとグールドがかかっていて、そうすると必ずスピーカーの前でその人が本を読んでいるのである。

最近、ヴィオロンに行くといつもバッハ、モーツァルト、ベートーベンの交響曲ばかりかかっていてどうも物足りない。なぜだろうと思ってふと考えたら、そうだ、グールドを聴いてない、グールドのピアノを聴きたいのに、なぜかからないんだろう?そうかあのグールドのおじさんが来なくなったから、かからないんだと思った次第である。

固いクールなピアノに必ず鼻唄が混じるグールドの演奏は、生っ粋のクラシック音楽ファンでもなんでもない私でも聴いたら一発でわかるほど個性的である。前にあるピアニストの人から聞いた話では、グールドの神髄はバッハの解釈にあるという。バッハの時代が余りに古すぎて、バッハ自身が当時どのように弾いていたか今となっては誰もわからず、しかも当時はピアノではなくハープシコードだったとのことで、そこにグールドが現代的なピアノ解釈をしたらしい。又聞きです。

グールドといえばバッハなのだが、意外にヴィオロンではベートーベンを弾いているグールドとかもかかったりして結構おもしろいなと思ったこともあったので、またグールドかけて欲しいのだが、、、あのグールドおじさんが来ないと駄目か?もう全然見かけないからな。阿佐ヶ谷駅のトイレでばったり会った時に挨拶でもしておけばよかった。

お店で、自分がグールドをリクエストすればいいだけの話なのだが

食事をしようセレナーデ

音楽配信中

アイドルになってみた YUKIOの場合

spotifyにアーティストページというものがあって、そこに登録すると画像をアップすることができる。

spotifyは若者などが聴く今一番旬の音楽ストリーミングサイト

であって、トシをとった私のなどが本来関わり合いになるサイトではないのかもしれないが、なにせ世界のどこにもないオリジナルソングを創っていると自負する私としては、いくら年齢差が離れようと関係ない、世界中の若者は自分の曲を聴いてくれるものと信じspotifyにギターとピアノの弾き語りの曲を配信している。

アーティストページはその配信している人たちに向けてのマイページ機能のようなもの

らしく、どこの国のいくつくらいの人が聴いてくれたか分析ツールとかもついていたりして、その中に自分の画像をアップできる機能もあるのだ。

営業というのは基本、他人に信頼されてはじめて話し合いというか取引が始まると信じているので、企画書とかウェブ上もなるべく顔を出すように努めている。spotifyの他のアーティストさんたちもそこそこ顔を出したりしているので、そこでつい調子に乗って自分のトシも考えずに白髪だらけの顔写真をアップしてしまった。

これで少しは自分の曲を聴いてくれる人が増えるかと思っていたら、かえってリスナーの数は減ってしまった。やはり原因は白髪だらけの自分の顔画像にあるように思う。くやしかったので、spotifyではアップされる画像が結構暗めにでるので同じ顔画像をかなり明るめに修正して再度アップしてやった。

案の定、さらにリスナーの数は少なくなった、、、。

白髪で悪いですね~。白髪おじさんですよ。そこで少し考え、思いついた。そうだ!白髪アイドルになろう!自分が若い頃は10代そこそこの芸能人だけがアイドルと呼ばれた。それがいつの間にかSMAPだったりだったりジャニーズ系のアイドルだってもう40歳を超えていたりするじゃないか。それでもアイドルと呼ばれているではないか。

女の子だって、今は地方にいろいろな街(まち)おこしアイドルがいるのである。白髪アイドルを自称したって今の時代なんらおかしくない。白髪を武器にしたっていいではないか?要は売れるか売れないかだけの話だろ・・・。ウム・・・。むずかしいかも。

しかしまだあきらめていない。白髪丸出しの明るい画像はいまだspotifyにアップされたままである。(笑)

spotify 無料です。聴いてね。

最後に”アイドル”とは調べると、「偶像」「崇拝される人や物」「あこがれの的」「熱狂的なファンをもつ人」を指す英語(idol)に由来する語。『成長過程をファンと共有し、存在そのものの魅力で活躍する人物』とのことである。あしからず。

ボクとハーモニカとハモニカ横丁

自分でオリジナルの唄をうたって30年くらい。趣味でうたっているわけではない。世間に相手にもされず黙々とよくやっているものだ。誰にも負けていないという信念が心の奥底にあるのだと思う。昔から自分の音楽で食べて行けず、

最後は路地裏でバッタリ倒れて死んでいく最後の光景が頭の中でよぎっていて、

その確率は今のところ99.9%だろうか。暗い話題になってしまった。(笑)

そんなバッタリ倒れて死んでいく路地裏というのは、きっとこんな所だと自分で想像しているのが東京吉祥寺のハモニカ横丁だ。ハモニカ横丁で栄養失調のままバッタリあおむけに倒れ夜空を見ながら死んでいくのである。私の周りに人がよって来て”なんだこのじいさん?死んでるのか?”とかヒソヒソ話が耳元から聞こえてきて、遠くでは高田渡(たかだわたる)がなにかうたっている、、、そうして気を失っていくのだ。

高田渡(たかだわたる)がなんでまだ生きてるんだ?

と言われそうだが、私の空想世界なのでこれでいいのだ。何と言われようが私の勝手だ。(笑)

それほどハモニカ横丁にはよく通った。最近はもう行かないが。赤提灯の「貴子」はまだやっているのだろうか?帰り際に手製のサンドイッチを持たせてくれた秋田出身の「貴子」のおかみさんは元気なのだろうか?日本酒が健康のもとと飲みながらのビートたけしばり毒舌トークはまだ健在なのだろうか?

ウエブで調べるとまだ「ささの葉」は営業しているようだ。高田渡と仲良かったおかみさんも癌で亡くなって、新しく引き継いだおじさんが営業しているお店に行ったのが最後だったような気がする。

古い店が無くなり新しいお店がどんどん出来てくる。しかし、ハモニカ横丁という名のとおりこの街にはどこか哀愁がある。

自分はギターの弾き語りをするのだが、実は間奏部分をハーモニカで吹いたりする。ギターが余り上手くないのでソロがとれず、その代わりにハーモニカを吹くという理由もあるのだが、ハーモニカの音色が好きだ。ギターやピアノと違って肉声に近いような気がする。くちびるの動きひとつで音が繊細にズレるのだ。

ハーモニカにも色々な種類があって使うのはブルースハープかあるいはステービーワンダーが使っているクロマチックハーモニカというのもある。ステービーの音色は郷愁というよりはどこか明るい。

私も1曲だけ”隣の人”というクロマチックハーモニカを使いたいと思った曲があり、ブルースハープとクロマチックハーモニカとでは吹き方が全然違うので、がんばって練習したらくちびるが血だらけになってしまった思い出がある。

こんな風に私の中ではハーモニカは身近なものだ。唄のキーによってハーモニカは違ってくるので、なんだかんだ言ってハーモニカは10本ちかく持っている。知らないうちにたまってしまった。

いつかまたハモニカ横丁で飲んでみたい。

その時は「貴子」や「ささの葉」のおかみさん達は当然いないのかもしれないが、どこか空の上で笑っているような気がする。今日もハモニカ横丁はいろいろな人たちでごったがえしているのだろうな。

隣の人ライブ in 大久保水族館

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