真っ白な履歴書

実は今、ギターとピアノの弾き語りでしか人前でやったことのない曲をリズムを入れたバンドアレンジにしようと思って作業にかかっている。なぜ今までそれをしなかったかというとかつての苦い思い出を語らなければなるまい。

若い頃いくつか自分のオリジナル曲を演奏してくれるバンドもやったのだが、他人(ひと)が自分の思い描いたものをやってくれることはまず無くて、であれば譜面を渡せばいいと言うかもしれないが、そんな環境に置かれたことがまずないのである。

譜面を渡したことはないが、それに近いここのメロディーはこう吹いてくれとか、ここのベースラインはこうだとか具体的に言ったりもしたこともあるのだが、まず余りいい顔されない。(笑)

なんでオマエの言うこと聞かなきゃいけないの?オマエの曲を弾いてやってるんだよ!

と、こういう顔をされるのが常で、結局は各人の好きなように弾いてもらうことになってオリジナルの曲はぐちゃぐちゃになるのを何度も繰り返してしまうだけであった。

そうであれば一人でギターやピアノの弾き語りして、そこで自分の表現したいものの本質がすべて出せるのであればそれで十分との思いで、ギターとピアノの弾き語りの作品を録音したのである。

時がたって、現在なんの拍子かストリーミングサービスでこれらの曲を聴けることになっている。ストリーミングサービスというものがどのようなものかもわからない内に興味本位で登録してしまったのである。(笑)登録した後もの凄く後悔したのだが、よく考えなおして、そうかギターとピアノの弾き語りの曲をこのままストリーミングサービスで残して、バンドバージョンの完成形を作ってそれは有料にしてやれと思った次第なのである。あくまでギターとピアノの弾き語りバージョンは自分の音楽の入り口に置いておこうと考えたのだった。

ストリーミングサービスで私の音楽に更に興味を持ってくれた人がもっと聴きたいと思った場合に対価を払ってバンドバージョンを聴いてくれればいいと思ったのだ。

現状の数字ではそんなのバンドバージョン作ってもほとんど売れやしないという状態なのだが、いいのだ。

命がけで創って来た唄を無料(ただ)で聴かせてやるわけにはいかねぇ。

摩擦もなく楽しいだけの音楽を聴きたい人たちは(楽しくない音楽は聴きたくないのだが、、、自分の中に矛盾がある、、、)、スマホでお洒落にストリーミングサービス使って有名な流行ってる曲を聴いて、夏には音楽フェス行ってバーべキューやって、高層マンションに住んで、満員電車に乗って死んでいけばいい。

多少、過激な表現になってしまったが、、、(笑)なんとかこの売れない現状を変えていきたいのだが糸口が見つけられない、、、。

ギターとピアノの弾き語りバージョンの曲だけでも25曲以上あるんだから、それを全部一人でアレンジして、録音して、ミックス・マスタリングして、いろいろな手配して、、、完成するのはいつになるのだろうか、、、?

このブログ書かなきゃいけないし、井の頭公園に唄いにも行かなきゃいけない、、、

生きていないかもな、、、。

しかしまだ心の内には燃え盛っている炎がある。もう一度言う、自分の唄は商売には向いていないかもしれないし、みんなで楽しくワイワイやる音楽でも無いのかもしれない。勿論有名なものでもないし、肩書など何にもない。昔、面接官に自分の履歴書になんにも書いてないので笑われたことがあった。真っ白な履歴書。(笑)あっちにフラフラこっちにフラフラ溺れそうになりながらも死ぬ気で唄を創ってきた。あくまで自分は売れない、誰にも相手にされない現役!現役!の歌手、音楽家なのだ。定年した後、趣味で音楽をやっている人間と一緒にされたくない。このまま野垂れ死にするのだろうけど、

命がけで創って来た唄を無料(ただ)で聴かせてやるわけにはいかねぇんだよ!!

おしまい。(笑)音楽配信

YUKIO音楽のお正月

新年あけましておめでとうございます!と言ってる割にはお正月からもう1週間もたっておりますがみなさんお正月休みをいかが過ごしましたでしょうか?私はと言えば箱根駅伝を観るわけでもなく自分の音楽に結構没頭しておりました。

というのは、1年前のお正月休み期間中にその前に録音してあったオリジナルの曲をとりあえず形だけまとめ上げる作業をしておりまして、その数30曲(笑)なんとか仕上げたのですが、ミックス、マスタリングで一番肝心で難しい音圧上げを時間が無くてやってなかったのです。当初は30曲もあるのでミニアルバム一つと2枚組のCDを作ってやろうと企んでたのですが結局3つに分けることにして、最初10曲入りのアルバムの音圧上げを昨年春から夏にかけて空いてる時間にやって完成したのですが、その後このブログを書いたりだとかユーチューブの動画をアップしたりだとか色々やらなければいけないことが沢山出てきたので、残りの20曲はそのままほったらかしになっている状態でした。そこで今回、今年のお正月休みを利用して5曲入りのミニアルバムの音圧アップに取り組んだのでした。

もうすっかり曲すらも忘れているような状態でして大変だったのですが、なんとかまとめ上がったのではないかと思っております。。。が、しかし最終的にまだ決断しているわけではありません。(笑)

この30曲、結構な数ですが、実は若い頃、没にしてきたものと歳をとってから作ろうとしたものがごちゃ混ぜになっておりまして、それをどう他人(ひと)に聴かせる作品として分けるのか昨年の正月には一人で散々悩みました。

今までの4つの作品は時系列に沿って出来上がっているのです。最初のギター弾き語り「YUKIO」1曲目に入っている”たまご”という唄は私の10代の時に創った曲で、4つ目の作品「太陽」最後に入っている”隣の人”という唄は私の20代後半に思いついた曲となってます。基本その”たまご”から”隣の人”まで私のこの世に生きている時間が順次流れているのです。ですのでこの4つの作品に入っている曲は当時の自分の中では合格した作品で、今回ミックス・マスタリングしようとしている曲はそこから没にしてしまっていた唄ばかりなのです。なぜ没にした作品をまた取り上げようとしたのでしょうか?それは歳をとると共に

人生に意味のないものなんて無い

と思うようになったからです。駄目なものなんてない!人がそれぞれ違うように、作品もそれぞれ個性があるのです。あの曲が良くて、あの曲が良くないなんてことはないのです。勿論、曲の制作に関しては全力を尽くすということが前提ですよ。

4つ目の作品最後の曲”隣の人”を思いついた時に、果たしてこの曲を頭から外に出す時期がはたして来るのだろうか?と記憶しているのですが、30年後に出来てたんですね、本当に!現実は溺れそうなほど辛くて厳しいんですけど、何か念じていれば気づいた時にそれが現実になっていたりもします、音楽だけの話ではなくて不思議と。

話がまとまらなさそうなので、今回は私のお正月の挨拶とさせていただきます。私の音楽、気に入ったら買ってね。相も変わらず単刀直入な言い方しかできないお人ね♡。

今年もよろしく!(笑)

音楽配信

フーテンのYUKIOさん

映画「男はつらいよ」が正月に久しぶりに封切られるらしい。もはや若い人にとって主人公の”フーテンの寅さん”とは誰なの?といった感じなのだと思うのだが、私が若い頃すでにそんなイメージだった。(笑)

簡単に説明すると渥美清(あつみきよし 故人)演じる性格がちょこっとねじ曲がってフラフラしている主人公”フーテンの寅さん”が巻き起こすドタバタ劇だ。毎回マドンナが出てきて”寅さん”が惚れちゃうのだがフラれてしまうという結末になる。(笑)

映画シリーズが今回50本目とのことで、シリーズの後半くらいからは”寅さん”と違ってまっとうな人生を歩む寅さんの妹”さくら”の子供、名前が何て言うのか忘れてしまったが、その”寅さん”の甥っ子(おいっこ)の恋愛模様なんかも描かれていたりする。

自分は実は映画館で「男はつらいよ」は観たことがない。若い頃は”寅さん”がなんでこんなに騒がれるのかわからなかった。昔、洋楽の音楽誌の書評で「男はつらいよ」がハワイで上映されているが全然人が入っていない、アメリカ人には”寅さん”の義理人情(ぎりにんじょう)の世界がわからないのだと書いてあった。子供心にそうなんだと思ってしまった記憶がある。

・・・時が経(た)って、自分はそう思っていた頃の親の年齢すら超えてしまっている歳(とし)になっている。その間に色々なことがあった。子供の頃まっぴらだと思っていた義理人情がなんとなく大人となった今はわかる。

テレビ映画でしか観たことはないのだが、歳をとってから”寅さん”を見て腹を抱えて笑ったり”寅さん”の失恋と一緒に涙したりもした。”寅さん”はやっぱり自分の人生の映し写(うつし)鏡なのだ。いくら格好いいこと言っても、人生、義理や人情がないと生きて行けない。

若い頃は挫折(ざせつ)を知らないので何でも強気に他人に接してしまう気があるが、歳をとればとるほど他人に頼らざるを得ないので余計”寅さん”の心が身に染みる。あの頃、、、自分はなんで弱者に対してあんな強気な態度をとったのだろうか?人生は格好よく生きられると思っていたのだ。そんなはずないじゃないか!みんな心に”寅さん”を抱えてるはずだろ!今ではこうした想いの方が強い。

誰にも相手にされないオリジナルソングを井の頭公園で毎週のように唄っている。今や自分が現代版の”寅さん”なのかもしれない。また仕事が1本無くなったという電話がこのブログを書いている間に来た。来年どうなってしまうのだろう?

フーテンの寅さんならぬ、フーテンのYUKIOさんだな。音楽配信

味噌ラーメン屋の夜 パートⅡ

今年は暖冬らしいが、今日は幾分寒い。クリスマス前なのに気分も寒いし、懐(ふところ)も寒い。こんな夜には体が温まる味噌(みそ)ラーメンを喰いに行くしかないかなと先日またまた馴染みの味噌ラーメン屋に行ってしまった。

今回は時間も多少遅く行ってみた。店の扉を開ける前に中をチラッと覗(のぞ)いてみると、いた!店長さんが湯気の中でラーメンを作っている。そう、この店長さんがいないと店に入らず知らんぷりして帰ってこようと思っていたのだ。

私が懇意にしているこの店長さん、実は若い頃は佐渡ヶ嶽部屋の力士だった。四股名(しこな)は未(いま)だに教えてくれない。心の中では勝手に”琴味噌(ことみそ)”と呼んでいる。相撲の後遺症で脊髄がやられていて近くの針治療に通っている。その治療院なかなか腕がいいらしく、腰痛持ちであれば行ってみればと勧められたこともあった。私にとってはどうでもいいことなのだがサザンオールスターズのバックコーラスの女の人も通っているとのことだった。そう、この店長さん結構芸能界好きなのだ。この味噌ラーメン屋に来た有名人の名前を何人も上げて自慢したりもする。ただもう酔っぱらって好き勝手に話をするから嫌(いや)みにも聞こえて来ない。私にとってみれば楽しい話し友達なのだ。

「まいど~」と扉を開けると今回は元気よく声をかけられた。若い頃は相撲甚句(すもうじんく)もやっていたのかな?今度訊いてみよう。店長さんに会うのは久しぶりだ前回、前々回と来た時には店にはいなかった。ラーメンとビールの券を買って渡すと、「※有馬(ありま)やるんすか?」と訊いて来た。この会話の入り方がたまらない。もう毎年毎年何度も同じ会話の繰り返しじゃないか!この店長さんとの会話は常に競馬の話から始まるのだ。去年も一昨年も、もう何年も年の瀬は有馬の話をしてきたじゃないか!私の方も、もう飽きた、いい加減にしてくれよとは云わない。「そりゃ、やるよ。1年に1回、有馬だけやると決めているんだからさ。」と答えて、モヤシをつまむ。何年も同じ答え方だ。(笑)

※有馬記念 JRA競馬のその年活躍した人気馬が出走し盛り上がる年の瀬の一大イベント。

そしていつも先週のレースの結果の話に移り、店長さんが得意にしているボックスやワイドと言った買い方で当たった外れたの話になり、私が古い人間なので馬連でしか買ったことがなかったので、ボックス買いの説明を受けるのだがチンプンカンプンになり、客がいなければその内大相撲の話になったりする。

今回は周りにお客さんも結構いたのでそこまで会話が弾む暇もなかったのだが、店長さんが主張するには今年の有馬は”キセキ(馬の名前)”をマークしておいた方がいいと云っていた。もうここ何年も競馬に興味を失い、どんな馬が走っているのかも知らない私としてはたまには店長さんの言うことを信じてみようかと、有馬の出走馬をウエブで調べてみると”キセキ”は外国人騎手の騎乗になっている。何年か前、外国人騎手流しで馬券を当てて、店長さんから”さすが!”と云われたことを思い出した。それ以来、店長さんも私に一目(いちもく)置くような視線に変わって来たような気がしないでもない。(笑)

武豊(名前:たけゆたか。日本人で最も人気のある騎手)の時代でもないだろうしな。時代はインターナショナルなんだから今回も外人騎手流しと行くか!と思いきや、同じ手を二度使っても面白くなさそうなので、実は何にも決めていません。(笑)

瓶ビール1本飲み干すと、店長さんが「そろそろ作りますか?」と訊いきて頼むと出てきた味噌ラーメンはトウモロコシが山盛りになっていて、チャーシューが5枚くらい乗っていた。こんなラーメン頼んじゃいないぞ!量が多すぎて喰えないじゃん!と内心思いながら、がんばってその夜は全部すすって来た。

ヨッ!琴味噌。粋(いき)だね

本当の四股名(しこな)は何て言うんだろうな?教えてくれる日が来るのだろうか?たぶんその前に別れが来るような気が薄々(うすうす)はしている。人は人の間(あいだ)で生きているのだ。それまでは出会いを楽しみたい。来年お店に行くとまたラーメン食べる前に有馬がどうだったとかで話が始まるんだ。もうおかしいほど決まっているのだが、これでいいのだ。

これが世の中のどこにでもある、大の大人の会話なのだ。

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