「オリジナルソング」のぼり旗つくりました。

前にも何度かこのブログで書いたことがあったと思うが、自分のオリジナルソングを他人に言葉で説明することはむずかしい。そもそも言葉で説明できないから唄を唄い始めたのだ。笑 ストリーミングサービスで自分の曲をウェブ上で登録するにはさまざまにジャンル分けされた内の、どれかのジャンルに登録しなければいけないし、よく他人には自分が音楽をやっていると言うと、”どんな音楽やってるの?”と訊かれて、”オリジナルです。”と断言すると、サッと顔色が変わり”コイツいい歳して、いまだにこんな青臭いこと言ってる”と、軽蔑の白いまなざしを向けられるのであった。笑

先日もある人とお茶を飲む機会があって、その時はじめて自分がオリジナル音楽をやっていると言うと、”ではどんなオリジナル曲なの?”と訊かれたので、”ジャズのようでいて、ジャズでもなし、ブルースにも影響を受けているが、ブルースをやっているわけでもない、とにかく日本語の唄で、言えることは黒人音楽に影響を受けたオリジナルの日本語の唄なんです!”と、しどろもどろになりつつ答えるしかなかった。

なぜこんな話を持ち出したかと言うと、実は「オリジナルソング」というのぼり旗をつくったからだ。笑 無地の白い布地(ぬのじ)の上に”オリジナルソング”という安っぽい毛筆書体を入れて印刷し業者から送ってもらった。ついでに”YUKIO”という文字を入れたハチマキもつくった。笑 この二つを携(たずさ)え、ギターを背負って、昨日久しぶりに井の頭公園で唄って来た。

今回、”オリジナルソング”と書かれたのぼり旗をつくったのは理由があって、井の頭公園には唄を唄っている人間や演奏する人間、あるいは音楽を伴奏にストリートパフォーマンスする人間は何人もいるのだが、その人たちはみんな誰もが知っている有名な曲をやるばかりで、オリジナルソングをやっているのは自分しかいなかったからだ。この人たちと自分をハッキリ差別化しようと思ったのだった。この井の頭公園でオリジナルソングを唄っているのは自分しかいないよ!!と。

のぼり旗だけじゃ足りないので、額(ひたい)に誰が唄っているのかハッキリわかるように”YUKIO”と入れたハチマキもつくってやった。笑

井の頭公園は快晴で、のぼりを立てて唄っていると案の定、小学校低学年くらいの女の子3人組が前に止まった。”オリジナルソングだって~。エ~?”こんな感じで立ち止まり聞いて来る。他の場所でやっている大道芸を見る感覚なのだろう?しかしながら自分はオリジナルソングをやっているのである。

正直者でいこうじゃないか!ヘイ!ヘイ!ピープル

と気持ち良く唄っていると、突風が吹いてのぼり旗が倒れてしまった。仕方が無いので唄を中断し、のぼりを立て直し、あらためて唄おうと思ったところで欲が出てしまった。我ながら情けない。この子たちを喜ばせてやろうと思い、急遽、違う曲を唄ってしまったのだ。

ボクはモグラ、夜、働いてる~

「ボクはモグラ」という曲で、この曲をやると子供は喜ぶという経験を何度もしているので唄ったのだが、この最初のフレーズを唄い始めると、顔色が変わって、何か怪訝な顔になって来て、

ボクはモグラ、モグラ、モグラ、モグラ、モグラ、モグラ、モグラ、モグラ、モグラ、モグラ、モグラ、モグラ、、、

と数えきれないほど連呼するのだが、この繰り返しフレーズが我慢ならないようで、最後、

モグレ、モグレ、モグレ、モグレ、モグレ、モグレ、モグレ、モグレ、モグレ、モグレ、モグレ、モグレ!

と連呼し終わらない内に、向こうに逃げて行った。笑

チェッ!ジョークのわからないガキどもだなと思いつつも、客を逃してしまった焦燥感でイラついてしまったのだった。笑 やはりこの「ボクはモグラ」という曲の成功体験が頭にこびりついていて、自分を焦らせてしまったのだ。別にこの曲をやらなくても自分のペースで唄っていればよかったと後になった今となっては思うのである。

ただこんな経験は、オリジナルソングを唄うことでしか経験できないような気がする。みんなが知っている有名曲を唄えば、それなりにこの小さな子供たちは喜んでくれただろう。しかし自分は”オリジナルソング”というのぼり旗まで立てて唄っているのである。自分のオリジナルソングが気に喰わなければ、向こうにトットと行ってくれ!と判断するしかないのだ。大道芸をやっているわけではないのだ。

オリジナルソングはソン所そこら辺にあるものとは違って深い世界なのであって、塾や学校や企業が優しく手とり足とり教えてくれるものではないのだ。この小さな娘さんたちは、いい学校を出て、有名企業に就職し、お金持ちの旦那を見つけて、幸せそうな家庭を持つセンスがある。ただしオリジナルソングを聞き分けるセンスは無いだろう。

オリジナルソングはそれほど深い世界なのである。笑

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思い出ポロポロ

ちょっと時間が空いたのでこのブログを書こう。書こうと言っても何か書くあても無し。何書こう?そういえば明日、大久保水族館というコロナ前は毎月唄わせていただいたライブバーが閉店になるということで最後唄わせてもらうことになった。夕方5時スタートで、たぶん夜の11時くらいまでやっていると思うので正味(しょうみ)6時間!6時間も人が入れ替わり立ち替わり演奏しまくるのだろうか?一番最初の前座なので唄い終わった後、6時間もずっと酒を飲みっぱなしになるのもちょっと辛いなと思うのであった。笑 ただ、昔いつも対バンだった人たちと久しぶりに顔を合わせるのも、懐かしいなと思い楽しみにしている。

コロナ前はバンドカラオケを入れたCDをかけてもらって、それに合わせる形でエレキギターを弾きながら唄っていたのだが、もう面倒くさいのでアコギ1本持って唄って来ようと思っている。最近、公園で唄っている曲を演奏するのであれば練習する必要もないし、手っ取り早いのだ。笑 

そもそも、元々はこのスタイルで大久保水族館でライブを始めて、このギター弾き語りからピアノ弾き語りに移り、そしてバンドカラオケに合わせる形でエレキギターを弾くスタイルに変化して行ったという経緯がある。あしかけ20年弱。大久保水族館に出だしてからよく考えると、もう20年近く経っているのだが、この20年ほとんどお客さんを呼んで来ようともせず、よく空っぽの席の前で唄ったものだった。笑 こんな自分をよく出演させてくれた大久保水族館と対バンの人たちには感謝してもしきれないくらいなのである。

思えばこのライブバーで唄い出した20年前と比べ、時代は大きく変わって来ているように思う。その当時、今のように誰もスマホなんて持ってなかったし、SNSがこんなに流行るなんて誰が想像しただろうか?東北の大地震(東日本大震災)の当日、東京も揺れに揺れまくったその夜、大久保水族館でのライブ予定だったのだが、「今日はもう店の中がグチャグチャでライブできる状態じゃないです。中止にしましょう。」と電話がかかってきたのがまるで昨日のようにも感じられる。様々な思い出があるのだが、そこに物があればいずれは壊(こわ)れるように、お店だっていつかは終わるのだ。それはお店に限ったことではなくて、自分の人生だって、いつかは必ず終わって行くのである。

人生は思い出と共にあるのかもしれない。

なんだかしんみりしちゃったなぁ。名言を吐いてしまった。自画自賛。ともあれ明日は久しぶりに大久保水族館で唄って来るか。

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前回、井の頭公園ライブでの反省の弁

何を書こう?日曜夕方、このブログを書いた後に晩酌しようと考えている。ひとりコタツに入ってユーチューブで何か音楽でもかけながらビールを飲もう。焼き鳥も買って来てしまった。焼き鳥とあと何か、、、冷奴があればいいかな。2月の後半、多少寒さが和らいだのか、今日は風が冷たいがそんなに寒くない。鍵盤の練習もさっき終えた。何を練習しているかというと、最近は「ラウンドミッドナイト」というジャズのスタンダード曲と「ジ・エンターティナー」というラグタイムの有名曲だ。どちらも何となく弾ける感じにはなっているのだが、昨日公民館のピアノ室で生ピアノで弾いてみると、やはり家にある電子ピアノとは違う。いろいろな感情のつけ方ができるなと思い、あらためてペダルの踏み方などを考え直そうと思っているのだった。いつもなら日曜の夕方は中野ブロードウェイに散歩に行くのだが、今はなんだか家の雑用で気分的にもう疲れちゃって、そうした元気も無いのであった。

書くネタも思い浮かばないので、と言おうか気力がどうも湧いてこないので、先週行った井の頭公園でのライブで感じたことでも独白してみるか。先週土曜日、今年3回目の井の頭公園で唄をうたって来た感想を語ろう。

当日も天気が良く晴れで、前のライブの反省から日焼け止めクリームを塗って行った。けっこうもの凄い人出(ひとで)で、コロナ禍前とそんなに変わらないくらいにまで回復している感じだった。しかしながら、人はいるが誰もお金を落としてくれない状況で、結局は赤ん坊一人が、ある曲に合わせて踊ってくれて、お母さんがそのお礼にと100円だけ投げ銭してくれただけだった。

何だか自分自身も最初からあまり乗れなくて、何が原因なのかな?と唄いながら考えもしたのだが、解決策も見つからず、最後は唄っているベンチの前で家族連れがピクニック気分でゴザを広げて弁当を食べだしたので、この幸せそうな家族の前で”oh!風呂に入りたい~、キミと一緒に~”と熱唱するのも何だか変だと思い、スゴスゴと帰って来たのであった。ただ、この状況を後で思い出してみて、なぜ「OH!風呂に入ろうよ」という曲がファミリー層に合わない曲だと自分は考えてしまったのだろう?その家族になにか言われたわけでもあるまいし、自分で勝手にそう判断し、退散して来たというのは、自分自身に最初から負けていたということなのではなかろうかと思ってしまったのだった。

何年か前に、その場の”空気が読める”、”読めない”が流行り言葉としてあったと思うが、自分はやっぱり”空気が読めない”方に行きたい。”空気が読める”ことがなにか社会では昔から美徳として語られるが、空気を読んでいる限りは安心、安全で、なにも新しい発見が生まれて来ないと思うからだ。

自分で自分の世界はここまでだと決めつけるな!深く反省したのであった。

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