今日も寒い。コタツに入っている。ギター弾き語り作品をPaypal決済でダウンロード販売始めたと、先日このブログで述べましたが、同じようにピアノ弾き語り作品も販売できるようになりました。どんなもんでぇい!と誰かに自慢したくもなるほど結構大変な作業で、もう突貫(とっかん)工事でやったので、目がドライアイでじくじくするのであります。
この目がじくじくするのは、パソコンを触り始めたころからそうで、健康診断で緑内障(りょくないしょう)の気があると言われていたので、もう失明するかもしれないと何度も眼医者に通っていたりもするのですが、先日”ものもらい”ができて初めて行った眼医者さんから、そうした気があるけど、今の医療は進化していて、将来、緑内障になるかどうかはハッキリわかるようになってきていて、検査するとアナタの目は大丈夫と言われて、なんだ?何を今まで心配してきたんだろうと思ってしまったのでした。目がじくじくするのはパソコンのモニター画面の見過ぎのドライアイなんだろうと最近は思っていて、以前はちょっとでも目がしょぼしょぼするとすぐに目薬(めぐすり)をさしていたのですが、最近は自分の目は大丈夫だ!と妙に自信がついてしまったので、何もしないのでありました。こんな私は浅はかなのでしょうか?意外にまた地獄に落とされそうな気がしないでもありません。(笑)
さて、このギターとピアノ弾き語り作品のダウンロード販売を開始した記念として、やはりこの2作品を創った背景や作業工程を、興味を持つ人もいないのでしょうけど、勝手に、ここでおおざっぱに紹介しておきたいと思います。作品の中に入っている各曲の特色なんかは今までも結構このブログの中で書いて来てたりもするので、そちらを読んでいただき、今回は全体を語ります。
ギター弾き語り「YUKIO」を創ったのは、もう15年も前で、近所の本格的な音楽スタジオに通って、エンジニアさんにお金を払って録音したものです。当時、こんな私でも多少儲(もう)かっている時期もありまして、税金を払うのであれば、好きな自分の音楽にお金をかけようと思い、思い切ってその本格的な音楽スタジオの門を叩いたのでした。最初にエンジニアさんに、こんな風な曲ですと、簡単なデモテープを渡し、予習をしてもらってから本番に挑(いど)みました。基本的に歌のブースにアコースティックギターを持ち込んでマイクの前でギター弾き語りをやって、全体を聴いたあとに、これじゃちょっと物足りないなと思い、ハモりをまた2ヶ月くらいかけて追加して行ったのです。夏前に録ったのですが、結局マスタリングも含めて自分が満足できるように仕上げた時には冬間際(まぎわ)になっていました。(笑)
これとは逆にピアノ弾き語り「YUKIO PIANO」は数年後、短期集中と言おうか、同じスタジオで2日間のみ真夏の深夜、徹夜(てつや)で一発録りをしたものです。ハモリを入れようかなとも思ったのですが、潔(いさぎよ)くない、このままでいいと判断しました。その年の夏は猛暑で、暑さに頭がやられそうになっていたのか?唄の中にロレツが回っていないところもあったりなんかもするのですが、これもこれで自然現象なのだからいい!と悟って、そのままにしてあります。(笑)2日間徹夜して録音した帰り、早朝(そうちょう)、駅近くにマックだけが開いていて、いつもは人でごった返しているお店なのですが、朝早いのか店の中には誰もいなくて、そこで何年ぶりかにハンバーガーを食べて帰ってきたことがまるで昨日のようです。
このように、この2作品は10年以上前に創られているのですが、この2作品の要素になっている各曲はそれよりさらに数十年前に素(もと)が出来ていて、ああでもない、こうでもない、いや、これは正しい、、、ここは進行がおかしい???とか散々、悩み、こねくり回して、ようやく出来上がってきている作品でもあります。自分の音楽的な実力が無かったのか、もう天文学的な時間がかかっていたりもするのです。多少大げさ過ぎますけど。(笑)ただ自分としては言いたいことは、こうした時間が、自分が趣味として音楽をダラダラ続けて来たために、そうなってしまったということではなくて、人生をかけ、全ての生活をかけて創って来てもこれだけ時間がかかったということです。
数年前に若い頃に高価だと思われたギターを購入した際に、家族から親父の余生の趣味の友のように買ったのでしょ、もったいないという風にイヤミを言われたのですが、冗談じゃない!音楽の仕事をしようとして買ったんだ!、他人(ひと)に聞かせるために何十年も頑張って来て、そんな楽器屋の店頭で風に吹かれている何千円かのギターを買って他人(ひと)の耳を説得できるはずはないじゃないか!と立腹したのでありました。自分の音楽で喰えないから、なんとか生活する上で違う知恵を働かしているだけで、自分の本質は売れない歌手だ、現役をリタイヤして、ぬくぬくと趣味で音楽を楽しむ人間とは一緒にしないで欲しい。ただ他人(ひと)が自分の音楽をわかってくれないというだけなのです。
愚痴(ぐち)を語ってしまいましたが、(笑)この2作品だけでなく、他(ほか)の作品も私の子供と言おうか、分身のようなもので、いろいろなその時々の想いが詰(つ)まっていたりもするのですが、私の曲を創る上での一番肝(きも)に命じていることが、それはできる限り自分としては表現というものは簡素化しなければいけないと思っていると言うことです。簡単な物事を複雑に表現する人は世の中たくさんいると思うのですが、自分は逆で、人の感情とか心の襞(ひだ)といったものは複雑なものなので、それをできるだけシンプルにして表現し、唄いたいのです。そうなってない作品も多数あるのですが、自分とすればできる限りシンプルにしようと突き詰めた結果であって、後悔はありません。
「YUKIO」、『YUKIO PIANO」は、そうした私の作品の中でもそうした意識がもっとも反映していると思っています。なにせ唄とギターとピアノの音しか入っていませんから。(笑)なぜ、こんな風に録音しようかと思った経緯も話しておかなくてはなりません。若い頃から、他人(ひと)とバンドの真似事(まねごと)のようなことをやって来て、自分の曲をなんだか、隣のお兄さんが作って来た程度の感覚で、好き勝手にぐちゃぐちゃに弾かれたりした経験が重なって、ただ人数を揃えて、音を分厚くしても何も意味がないという絶望感のようなものがあって、本当は他人(ひと)と一緒に演奏したいのですが、そうした出会いが無いと言おうか、そうであれば唄の本質を創った自分が一番わかっているのだから、一人でその本質だけを示せばいいのだという、その時はそういう結論に至ったのでした。単に、気の合う友達がいなかったからということでもあります。(笑)
長々(ながなが)と語って来ましたが、「YUKIO」、『YUKIO PIANO」の特徴は、創り手の私が言うのも何ですが、シンプルこの上ないと言うことです。(笑)ただ、このシンプルの奥には何十年に渡って、悩み、考え続けて来た、私の思考が反映されています。音楽的な力が備わっていなかったから何十年もかかってしまったとも言えるのですが。(笑)ぜひ、この2作品を聴いてみませんか!?試聴もできる限り長めにとりました。スピーカーアイコンをクリックすれば聴けるようになっています。気に入っていただけるようであればお買い上げいただければと思います。最後にこの2作品の感想を、聞く側に立ったとしても私なりに語りますと、
シンプル イズ ベスト!
こうなるのであります。(笑)
他サイトでも音楽配信やってます。アップルミュージック、ユーチューブミュージック、ラインミュージック等でも聴けますよ。作品を通して聴いていただくのが一番のお勧(すす)めです。CD販売もしています。